◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月11日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き15章39節~41節】
15:39 そして激しい反目となり、その結果、互いに別行動をとることになって、バルナバはマルコを連れて、船でキプロスに渡って行った。
15:40 パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて出発した。
15:41 そして、シリヤおよびキリキヤを通り、諸教会を力づけた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
パウロは盟友であり、恩人でもあるバルナバに語りました。
「先に主の言葉を伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたずねて行って、どうしているか見て来ようではありませんか。」
ところが、バルナバは、従兄弟のヨハネ・マルコも一緒に連れて行くつもりであったと言うのです。
ここで一つ疑問が起こります。
マルコはどこに住んでいますか。エルサレムではないですか。主イエス様と十二弟子たちが最後の晩餐を行なった場所は、ヨハネ・マルコの家の二階の大広間であると伝えられています。
また、ペンテコステの日に聖霊が降られた部屋も、同じ場所であると言われています。そして、エルサレム初代教会も、ここから始まっているのです。
そのヨハネ・マルコを連れて行くと言うことは、エルサレムに使いを出して、アンテオケに来させると言うのでしょうか。
いいえ。違うのです。
ルカは省略していますが、バルナバはエルサレムに行った時、その帰りにマルコを連れ帰ったと言うことなのです。この時マルコは、バルナバと共にアンテオケ教会にいるのです。そうでなければ、連れて行くことは出来ません。
ここからは私の推測ですが、
バルナバは、マルコをパウロの所に連れて来て、彼もまた一緒に連れて行って欲しいと頼んだのではないでしょうか。
しかしパウロは断ったのです。
その理由は、「パンフリヤで離れてしまい、仕事のために同行しなかった者は一緒に連れて行かないほうがよい」、と言うことでした。
そして激しい言い争いが始まったのです。この場面については、ルカは「激しい反目」としか書いておりません。しかし、決定的に分裂することになってしまうのです。
実はこのことは、神様の御手の中に起こった出来事だったのです。主イエス様は、異邦人の伝道チームをあえて二手に分かれさせたのです。
すなわち、パウロと預言者シラス(シルワノ)、そしてバルナバとマルコの二組のチームにです。
しかしこれで終わりではありません。聖書には書かれてはおりませんが、パウロとバルナバはその後和解します。
そしてマルコは、パウロに取って、テモテ同様に、愛する我が子と言うほどまでに、なくてはならない存在となって行くのです。
明日も同じ箇所からです。》