• 日々のみ言葉 2019年9月17日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年9月17日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き16章6節~8節】
    16:6 それから彼らは、アジヤでみ言葉を語ることを聖霊によって禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。
    16:7 こうしてムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとしたが、イエスの御霊がそれをお許しにならなかった。
    16:8 それでムシヤを通って、トロアスに下った。

    ◎ショートメッセージ
    《さて、パウロとシラス、そして助手のマルコは町々を巡回して行きました。彼らの働きによって、諸教会は、その信仰を強められ、日ごとに人数を増したのです。

    「それから彼らは、アジヤでみ言葉を語ることを聖霊によって禁じられた」と書かれています。これはどのようなことなのでしょうか。

     この当時、まだ新約聖書は存在しておりません。今現在では、新約聖書が与えられておりますので、神様はおもに聖書、すなわちみ言葉を通して語られることは、間違いないことです。
     しかし、まだ福音書も書簡の何一つも表わされてはいませんから、直接聖霊様が、彼らに教え導いたことになります。
     それでは、誰が聖霊様の声を捕らえることが出来たのでしょうか。私は、預言者であるシラスであったと思えるのです。

     それゆえ、アジヤに行くことを断念したのです。新約時代のアジヤとは、ローマの属州であって、いわゆる総督管下のアジヤを指します。これは小アジヤの西部沿岸地帯およびフルギヤの内陸等を含んでいました。

     次に、「フルギヤ・ガラテヤの地方を通った」と書かれていますが、ローマの行政区分上はガラテヤ州に属するフルギヤ地方の東部を指し示し、あるいはガラテヤとフルギヤの境界あたりとも考えられます。
     つまり、パウロとシラスの一行は、この地域からアジヤ州の伝道に着手することを計画しましたが、聖霊様に禁じられたので、その境界線を通り抜けて、北西方向に進んだことになります。

     ところで、すでに聖書が完成された私たちの時代に、聖霊様が語られるようなことはあるのでしょうか。この時のように。預言者シラスに語られたように。

     聖書が完成された今は、神様は聖書のみ言葉を通して語ると言う教理を、プロテスタントの多くの教会は掲げていますが、もちろんそれは、変わることのない真理です。

     しかし、「新約聖書が完成された後には、神様が直接語りかけることはない。」ということは、真っ赤な嘘偽りの教理です。
     つまり、神様のなされる御わざを人間が制限していることになるからです。

     アブラハムに現われた神様も、まモーセに現われた神様も、預言者エリヤに現われた神様も、聖霊様も、パウロに現われたイエス様も、昔も今も全く変わらない、三位一体の創造主なるお方です。

     それなのに、旧約聖書の時代の神様と、新約聖書完成後の神様が、全く別なお方であるかのように、人間が勝手に区別していることになります。
     全知全能の神様の力を、なぜ勝手に制限するのでしょうか。

     今ユダヤでは、「メシヤニック・ジュー」と言う人々が存在します。彼らはユダヤ人であって、ユダヤ人のしきたりを守りながら、主イエス様をキリストとして受け入れた人々のことです。
     ほとんどの人が、主イエス様による、あるいは聖霊様による「かつおの一本釣り」だと言われています。
     すなわち、パウロのように、主イエス様ご自身が、その一人一人に直接会われ、あるいは語られ、救いに導いておられるのです。》

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