◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月21日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き16章9節~10節】
16:9 ある夜、パウロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けて下さい。」と懇願するのであった。
16:10 パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤに出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
昨日は、「マケドニヤ」について学んで見ました。今日は、ここからルカの書き方が変わったことについて学びたいと思います。
まず、16章を最初から、もう一度目を通して見ることにしましょう。
『それからパウロはデルベに、次いでルステラに行った。そこにテモテという弟子がいた。信者であるユダヤ婦人の子で、ギリシヤ人を父としていたが、ルステラとイコニオムとの兄弟たちの間で評判の良い人であった。
パウロは、このテモテを連れて行きたかったので、その地方にいるユダヤ人の手前、彼に割礼を受けさせた。彼の父がギリシヤ人であることを、みなが知っていたからである。
さて、彼らは町々を巡回して、エルサレムの使徒たちと長老たちが決めた規定を守らせようと、人々にそれを伝えた。こうして諸教会は、その信仰を強められ、日ごとに人数を増して行った。
それから彼らは、アジヤでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。こうしてムシヤに面した所に来たとき、ビテニヤのほうに行こうとしたが、イエスの御霊がそれをお許しにならなかった。それでムシヤを通って、トロアスに下った。(使徒の働き16:1~16:8)』
そして
『ある夜、パウロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けて下さい。」と懇願するのであった。(使徒の働き16:9)』
と続いています。
実は、そこまでの主語に注目して欲しいのです。ルカはどのように書き記していますか?
『彼ら』あるいは『パウロ』です。
しかし、16章10節では、
『パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤに出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。』
となっています。
つまり、「彼ら」あるいは「パウロ」が「私たち」に代えられています。これはルカ自身が合流したことを意味しています。
それではどこで、ルカは彼らと合流したのでしょうか。それは間違いなく港町「トロアス」です。
ここから、使徒の働き13章に書かれた、
『さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。(使徒の働き13:1)』中の「クレネ人ルキオ」こそルカであることの証拠と言えるのです。
おそらくパウロが体調を崩し、急遽アンテオケから医者ルカが派遣されたのではないでしょうか。そしてトロアスに留まって、パウロの回復を待っていた、そんな日のある夜に、パウロに幻が与えられたのではないでしょうか。》