• 日々のみ言葉 2019年9月27日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年9月27日(金)

    ◎聖書箇所【使徒の働き16章14節~15節】
    16:14 テアテラ市の紫布の商人で、神を敬う、ルデヤという女が聞いていたが、主は彼女の心を開いて、パウロの語る事に心を留めるようにされた。
    16:15 そして、彼女も、またその家族もバプテスマを受けたとき、彼女は、「私を主に忠実な者とお思いでしたら、どうか、私の家に来てお泊まり下さい。」と言って頼み、強いてそうさせた。

    ◎ショートメッセージ
    《パウロの一行は、マケドニヤ州の地方第一の町ピリピにやって来ました。そこで、彼らはその町に幾日か滞在することになるのです。

     ピリピは「小ローマ」とも言われていましたから、ローマ色が強く、その町にはユダヤ人の会堂はありませんでした。
     普通ユダヤ人の男子が十人いれば、会堂は建てられたのですが、この町は「ピリピ戦争」の退役軍人の為に建設された植民都市でありましたから、ユダヤ人の数は非常に少なかったのです。

     さて、ピリピに来て最初の「安息日」、すなわち土曜日が訪れました。パウロとシラスの一行は、ユダヤ人たちが安息日に集まっていると言う「祈り場」が、町の門を出た川岸にあると聞き、そこを訪ねたのです。そこには、ほとんど婦人たちしか集まってはいませんでした。
     そして、パウロは腰をおろして、婦人たちに「福音」を語り始めたのです。

     何とそこに、「テアテラ市の紫布の商人で、神を敬う、ルデヤという女」が出席していたのです。そして、パウロの言葉に耳を傾けていました。

     彼女は、アジア州のテアテラから来ました。テアテラ市は、昔ルデヤ王国と呼ばれており、その名前の女性でした。
     テアテラは、紫の染料を製造しており、染色で有名な町だったのです。特に「紫布」は、高級品で、王族、貴族、ローマの軍人、ローマ市民たちに珍重されていました。
     この紫布を、ピリピにおいて商売をすることは、とても勇気を必要とする大胆な商売であったようです。しかもこの紫布を扱うには、かなりの資本が必要でしたから、ルデヤは相当の資産を持っていたに違いありません。

     本来は、テアテラにおいて商売をしていた彼女が、なぜあえてピリピにまで進出して来たのか理由は分かりかねますが、ルデヤは未亡人でした。
     おそらく夫の死後、夫の商売を継ぎ、女手一つで子どもたちを育て養い、その手腕からピリピに手を伸ばしたのだと思われます。

     私は、この点に関しても、やはり神様の不思議な摂理を感じるのです。主イエス・キリストと言う真の真理を宣べ伝えていたパウロとシラスが、ちょうどやって来た時に、ルデヤは「祈り場」に居合わせたからです。明日も同じ箇所からとなります。》

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