◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月29日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き16章16節~17節】
16:16 私たちが祈り場に行く途中、占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させている者であった。
16:17 彼女はパウロと私たちのあとについて来て、「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えている人たちです。」と叫び続けた。
◎ショートメッセージ
《ピリピに来てからの最初の安息日に、パウロの一行は、町の門を出た川岸にある「祈り場」において、ルデヤと言う婦人と出会いました。この婦人は未亡人であって、テアテラの「紫布」の商人で、ユダヤ教の神を信じる敬虔な女性であったのです。
この婦人と家族の者たちは、パウロの話を聞き、やがて聖霊によって救いに導かれ、バプテスマを受けることを願い出ました。
ちょうど「祈り場」は川原でしたから、パウロとシラスは、彼らに水のバプテスマを授けたのです。
すると、ルデヤは、
「私を主に忠実な者とお思いでしたら、どうか、私の家に来てお泊まり下さい。」と言って頼み、強いてそうさせたのです。
実は、これさえも主イエス様が先回りをされて用意しておられたことなのです。パウロとシラスの一行は、第一回伝道旅行の時に訪れた町々を再訪することが目的でした。
そしてその後、アジア州やビテニヤ州において、福音を伝えようとしたところ、聖霊と主イエス様の霊によって、その働きをストップされてしまったのです。
それまでは、おそらく徒歩で伝道旅行をしていたと思われます。
そこへ「マケドニヤに行きなさい」と言う幻を見せられ、徒歩で遠回りをするのではなく、船を使うはめになったわけです。パウロとシラスは、ある程度の旅費を持っていたことは、間違いありませんが、まさか船旅が突然入ることになろうとは、思いもよらなかったに違いありません。
4人分の船賃を支払ったわけですから、旅行資金が少し乏しくなっていたとしても、不思議ではないことです。
それゆえ、ルデヤの世話になることを決めたのです。
さて、また一週間がたち、ピリピに来て二回目の安息日を迎えました。その「祈り場」に向かっている時のことです。
何と占いの霊に取り憑かれた若い女奴隷に出会ったのです。
しかも、『この女は、主人たちに多くの利益を得させている者であった。』、とルカは書いています。
そして、『彼女はパウロと私たちのあとについて来て、「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えている人たちです。」と叫び続けた。』
と言うのです。
「いったいこれはどのようなことなのか」と、一行は困惑したに違いありません。実は、これこそが霊的戦いの始まりであったのです。明日も同じ箇所からとなります。》