◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月30日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き16章16節~17節】
16:16 私たちが祈り場に行く途中、占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させている者であった。
16:17 彼女はパウロと私たちのあとについて来て、「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えている人たちです。」と叫び続けた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
ピリピに来てから、二回目の安息日を迎えました。「私たち」とルカは書き記していますから、トロアスからルカは、パウロとシラスに同行していました。
一行は、ピリピにあるルデヤの家に寝泊まりしていました。この間にも、パウロはしっかりとルデヤとその家族に、主イエス様のみ言葉を教え続けていたと思われます。
さて、ピリピの町の門を出た時のことです。一人の若い女奴隷に出くわしたのです。この女は、突然、一行の後についてきて、
「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えている人たちです。」と叫び始めたのです。
この後、パウロはおそらくルデヤに、この女奴隷が誰であるのかを、訪ねたに違いありません。
ルデヤによりますと、この女奴隷は「ピリピでも有名な占い師であって、主人たちに多くの利益を得させている者」であると言うことが分かります。
そうであるならば、この女奴隷の占いは、かなり正確に当たると言うことです。当たらなければ、また占いが実現しなければ、人々が彼女に殺到することはあり得ません。
閑古鳥が鳴くような、外れてばかりいる占い師であったとしたら、主人たちに多くの利益を得させることなど、出来るはずはないからです。
パウロとシラスが来るまでは、主の福音はピリピには、まったく届いていなかったことは明白です。そうでなければ、イエス様はパウロに「マケドニヤ人」の幻を見せることなどしなかったはずです。
ところで、彼女に取り憑いていた占いの霊は、主のしもべであるパウロたちがピリピに入って来た時から、すでに察していたに違いないのです。
ルカは、「占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った」と書き記していますが、実は出会ったのではなく、向こうが待ち伏せしていたのです。そして叫び始めたわけです。
これは、彼女に取り憑いている悪霊が、彼女の口を支配している証拠なのです。
この行為は、親切にも「良き知らせ」を宣伝してくれているのではなく、パウロのミニストリーを、徹底的に妨害しようとしているのです。
この女奴隷に取り憑いていた悪霊は、かなりハイレベルな悪霊であったと思われます。しかし、そこに聖霊様と共にパウロとシラスの一行がやって来たわけです。当然、敵なる悪霊は、自分の陣地を守ろうとして、攻撃を仕掛けて来たと言うわけです。
しかし、主イエス様は、すべてのことを益として変えてしまわれるお方です。その結末はどのような展開になって行くのか、皆様と共にじっくりと学んで行きたいと思います。》