◇◆◇日々のみ言葉
2019年10月5日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き16章22節~23節】
16:22 群衆もふたりに反対して立ったので、長官たちは、ふたりの着物をはいでむちで打つように命じ、
16:23 何度もむちで打たせてから、ふたりを牢に入れて、看守には厳重に番をするように命じた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
ここでルカは、「群衆もふたりに反対して立った」と書き記しています。このことから、占い師の女奴隷は人々から、かなりの好意と評判を得ていたことが分かります。
それほどに、その占いは当たったのです。と言うことは、彼女に取り憑いていた「占いの霊」は、悪霊の中においても、高い地位の霊であったことが察しられるのです。
悪霊の社会は、完全に統率されていて、トップは「悪魔(サタン)」であり、堕落する以前は、御使いの頭ルシファーと言う名の天使を指しています。そしてその配下に、軍隊のごとく、千人隊長の悪霊、百人隊長の悪霊と、命令系統は絶対的なのです。
さて、パウロとシラスはなぜ、自分たちがローマ市民であることを、ピリピの地方長官に言わなかったのでしょうか。
今日はその答えについて考えて見たいと思います。
本来ならば、女奴隷の主人たちの訴えについて、裁きの場に着いていた長官は、パウロとシラスの取り調べをするはずです。
そこで次のような推測がなされます。
長官自身も、その女奴隷に占ってもらっていたと言うことです。そうだとしたら、もう占ってもらえませんから、顔見知りである主人たちの訴えを鵜呑みにして、取り調べもせずに、むち打って牢獄に入れた、と言う仮説が成り立ちます。
もう一つの推測は、長官は裁判の手順を踏んで、パウロとシラスの弁明を促しましたが、聖霊が二人に、ローマ市民であることの証言を、強いてストップされたと言う仮説です。
もし、彼らが「ローマ市民」であることを証言していたとしたら、間違いなくすぐに釈放されたに違いありません。
しかし、もしそうなれば、牢屋の看守も看守の家族も永遠に救われるはずもなく、またピリピ教会は誕生しなかったかも知れないのです。
どちらの仮説が正しいのか、また他にも理由があるのかは、わかり得ませんが、誰が好んで「むち打ちの刑」を受けたいでしょうか。
それが、たった一言で免除されるのです。
それは、自分たちが「ローマ市民」であることを進言すれば良いのですから。
『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々の為には、神がすべてのことを働かせて益として下さることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙22:24~22:29)』
パウロは、様々な体験と経験から、確信を持って、このように告白しています。》