◇◆◇日々のみ言葉
2019年10月10日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き16章27節】
16:27 目をさました看守は、見ると、牢のとびらがあいているので、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。
◎ショートメッセージ
《真夜中のことです。
突然、大地震が起こって、獄舎の土台が揺れ動き、たちまちとびらが全部あいて、みなの鎖が解けてしまいました。
この大地震は、御使いが起こしたことは間違いありません。ピリピの町自体もかなり揺れたと思うのですが、実はこの牢だけが大きく揺り動かされ、他の場所には何一つ被害がなかったに違いありません。
もしこの時、それこそ東日本大震災のような巨大地震が起こったとしたら、ピリピは壊滅することになってしまいます。
それではパウロとシラスを「小ローマ」に送り込んだ聖霊の目的は無に帰してしまうことになるのです。
さて看守は、おそらく執務室で仮眠していたようです。大きな物音と揺れに驚いて目を覚ましたと言うわけです。
すぐさま明かりを持って牢に入って行きますと、何と牢の扉が全部開いています。当時のローマの法律では、看守が囚人を逃がしてしまった場合、その囚人の刑罰を代わりに受けなければならなかったのです。
彼は、おそらく囚人たち全員が逃げてしまったと瞬間的に悟ったのです。一人ならばともかく全員を逃がしてしまったとしたら、もはや死罪は免れないことも。
彼には、妻と子どもたち、家族が有りました。しかし、彼は、覚悟のもとに剣を抜いたのです。自害する為に。
この場面から、いつも思い起こす箇所があります。それはイエス様の復活の場面です。
『すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
女たちが行き着かないうちに、もう、数人の番兵が都に来て、起こった事を全部、祭司長たちに報告した。そこで、祭司長たちは民の長老たちと共に集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて、こう言った。
「『夜、私たちが眠っている間に、弟子たちがやって来て、イエスを盗んで行った。』と言うのだ。もし、このことが総督の耳にはいっても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」
そこで、彼らは金をもらって、指図されたとおりにした。(マタイの福音書28:2~28:4および28:11~28:15抜粋)』
イエス様の復活の最初の目撃者は、見張りをしていたローマ兵4人でした。本来ならば、彼らは全員が死刑に値します。
しかし彼らは、祭司長たちによって、偽りの噂を流す条件で、総督ピラトの手から救い出されるのです。もちろん彼らはローマ軍から追放されます。それゆえ多額の金貨が与えられたのです。
私は、ピリピの牢の看守が救われたように、この4人のローマ兵の中にも、救われた者がいたと信じています。
もしかしたら、イエス様の着物をくじで引き当てた者かも知れません。》