◇◆◇日々のみ言葉
2019年10月9日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き16章26節】
16:26 ところが突然、大地震が起こって、獄舎の土台が揺れ動き、たちまちとびらが全部あいて、みなの鎖が解けてしまった。
◎ショートメッセージ
《長官に命じられ、看守は、パウロとシラスを奥の牢に入れ、足かせを掛けました。
この足かせが、当時のローマ式ではどのようになっていたのか、詳細は分かりませんが、セシル・B・デミル監督の有名な映画「ベン・ハー」では、ローマ海軍のガレー船は、櫂の漕ぎ手である囚人が逃げ出さないようにする為、一人一人に足かせをつけて、その輪っかの部分に鎖を通すと言う解釈をしています。もしかしたら、この時でも同じであったかも知れません。
さて、背中の痛みに眠れぬ夜を迎えたパウロとシラスの二人は、このような状況に置かれても、主イエス様への信頼は少しも揺るぐことはなく、神様を賛美し褒め称えていました。
その不思議なメロディーに、聞き入っていた者たちがいたのです。それが、その牢に、先に入っていた囚人たちでした。
しかし私は、囚人たちだけではないと考えます。その賛美は、看守にも届いていたと。その賛美は、囚人たちの心と、看守の心を鎮め、清めていたと、私は考えるのです。
その静寂なしじまの中、突然に轟音と共に、大地震が起こります。
この大地震は、御使いが起こしたものです。よって、地震が起こった場所は、かなり限定された地域であると思われます。もしかしたら、その牢がある建物だけが激しく揺り動かされたのかも知れません。
ところで、世界各地で起こっています大地震は、どのように説明したら良いのでしょうか。もし御使いが起こしたのなら、かつては御使いの頭であった悪魔にも大地震を起こせると言うことになるのでしょうか。
しかしこの領域は、やはり神様の領域であって、私たち被造物である人間には、計り知ることは出来ないことだと思うのです。
ただ一つ言えますことは、被造物なる地球が悲鳴を上げていることは、間違いないことです。草も木も、動物たちすべての生き物が、神の御子イエス様の再臨を待ち望んでいるのです。今か今かと。あがなわれる時を。
さて、「突然、大地震が起こって、獄舎の土台が揺れ動き、たちまちとびらが全部あいて、みなの鎖が解けてしまった。」とルカは書き記していますが、とびらにかけられていた施錠が解かれ、そして鎖がすべて外れてしまったと言うことは、奇跡のなにものでもありません。
私は、鎖が壊されたり、また引きちぎれたのではなく、すり抜けたと考えています。そしてカギも、破壊されたのではなく、施錠が開けられたと思うのです。
なぜなら、それが神様の秩序であり、また看守と看守の家族を救いに導く為の神様の配慮であるからです。
しかもそればかりではありません。囚人たちに、奇跡を見せることで、罪を悔い改め、刑期を終えてやがて釈放されたのなら、イエス様を信じて、救われることへの付せんでもあり、きめ細やかな配慮でもあると思うのです。》