◇◆◇日々のみ言葉
2019年10月28日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き17章11節~12節】
17:11 ここのユダヤ人は、テサロニケにいる者たちよりも良い人たちで、非常に熱心にみ言葉を聞き、はたしてそのとおりかどうかと毎日聖書を調べた。
17:12 その為、彼らのうちの多くの者が信仰にはいった。その中にはギリシヤの貴婦人や男子も少なくなかった。
◎ショートメッセージ
《テサロニケの兄弟たちは、すぐさま、夜のうちにパウロとシラスをベレヤへ送り出しました。ベレヤは、テサロニケから80キロ離れた所にある町です。もちろん当時は車などあるはずもありませんから、徒歩で行ったことになります。おそらく丸2日間はかかったかと思います。と言うことは、途中で野宿したことになります。
当時のユダヤ人は常にウール製の上着を持っていましたから、それが昼夜の激しい温度差から守ってくれました。
聖書にはこのように書かれています。
『もしその人が貧しい人である場合は、その担保を取ったままで寝てはならない。日没の頃には、その担保を必ず返さなければならない。彼は、自分の着物を着て寝るなら、あなたを祝福するであろう。また、それはあなたの神、主の前に、あなたの義となる。(申命記24:12~24:13)』と。
ここで書かれています「担保」こそ「上着」であるのです。それほどに、「上着」は高価なものであり、またその人の財産でもあったのです。
主イエス様が、ろばの子に乗ってエルサレムに入場するシーンでは、弟子たちや人々は、道に上着を敷いたとされています。
さてルカは、「ここのユダヤ人は、テサロニケにいる者たちよりも良い人たちで」と書き記していますが、パウロとシラスは事前にこの評判を聞いていたことは、間違いありません。
テサロニケから、丸2日かけて到着した日が、どうやら「安息日」であったようです。ふたりはそこに着くと、すぐにユダヤ人の会堂にはいって行ったからです。
ここでもパウロは、旧約聖書のみ言葉の引用から、主イエスこそ、待ち望んでいたメシヤであることを解き明かしたのです。
そして、ベレヤの人々が、なぜ「良い人たち」と言われている理由が、明白に書かれています。
それは、人の話を「非常に熱心に聞く」からです。私たちは、人の話を聞いているようで、案外聞いていないことが多いのです。
たとえ反対意見を持っていたとしても、また自分に関係の無い話であったとしても、まずは人の話に耳を傾けることを、常に心掛けたいものです。
人は聞いてもらうだけで、かなり心を開くのです。また癒やされる場合もあるのです。特に配偶者の話には、しっかりと耳を傾けたいと思います。
明日も同じ箇所からとなります。》