◇◆◇日々のみ言葉
2019年11月8日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き17章22節~24節】
17:22 そこでパウロは、アレオパゴスの真中に立って言った。「アテネの人たち。あらゆる点から見て、私はあなたがたを宗教心にあつい方々だと見ております。
17:23 私が道を通りながら、あなたがたの拝むものをよく見ているうちに、『知られない神に。』と刻まれた祭壇があるのを見つけました。そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、教えましょう。」
17:24 この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。」
◎ショートメッセージ
《昨日から、パウロがアテネ市のアレオパゴス議会において語った異邦人に向けてのメッセージの内容について考えています。
昨日は、「知られない神に」と刻まれた祭壇について学びました。まさに「神の小羊」である主イエス・キリストを暗示しているような出来事が、紀元前300年ほど前に、アテネ市の歴史の中に刻まれていたことは、新鮮な驚きでした。
さて、パウロは、議会に集まっている哲学者の議員たちに、「そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、教えましょう。」と述べています。
確かに、彼らは、オリンポスの神々については、良く知っておりましたし、またアクロポリス神殿はまさにその神々を礼拝しているわけです。
しかし彼らは、創造主なる唯一の神様をまったく知らないのです。彼らは、そのような神様が存在していようとは、今まで思ってもおらず、また考えたこともないのです。
その彼らに、「知られない神」とは誰であるのか、パウロは順序立てて解き明かして行きます。
「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神」
まず一番始めに、創世記第1章1節の言葉を持ってきます。
『初めに、神が天と地を創造した。(創世記1:1)』
これこそが真理です。これこそが真実です。この世界は、偶然に出来たのではありません。造られたのです。創造されたのです。この世界には、始めがあって終わりがあるのです。創造主なるお方が存在されるのです。
またすべての物は、目的と意図があって創造されたのです。
「神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。」
本来、神様には神殿も、また幕屋も、何もいらないのです。まさに使徒パウロが言う通りです。それではなぜ神殿や幕屋が必要なのでしょうか。それは人間の為なのです。私たちの為に、神がそれを造ることを容認されたのです。
そしてそこで私たちと出会って下さるのです。旧約時代においてはですが。》