◇◆◇日々のみ言葉
2020年1月8日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き19章23節~27節】
19:23 その頃、この道のことから、ただならぬ騒動が持ち上がった。
19:24 それというのは、デメテリオという銀細工人がいて、銀でアルテミス神殿の模型を作り、職人たちにかなりの収入を得させていたが、
19:25 彼が、その職人たちや、同業の者たちをも集めて、こう言ったからである。「皆さん。ご承知のように、私たちが繁盛しているのは、この仕事のおかげです。
19:26 ところが、皆さんが見てもいるし聞いてもいるように、あのパウロが、手で作った物など神ではないと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説き伏せ、迷わせているのです。
19:27 これでは、私たちのこの仕事も信用を失う危険があるばかりか、大女神アルテミスの神殿も顧みられなくなり、全アジヤ、全世界の拝むこの大女神のご威光も地に落ちてしまいそうです。」
◎ショートメッセージ
《「皆さん。ご承知のように、私たちが繁盛しているのは、この仕事のおかげです。ところが、皆さんが見てもいるし聞いてもいるように、あのパウロが、手で作った物など神ではないと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説き伏せ、迷わせているのです。
これでは、私たちのこの仕事も信用を失う危険があるばかりか、大女神アルテミスの神殿も顧みられなくなり、全アジヤ、全世界の拝むこの大女神のご威光も地に落ちてしまいそうです。」
銀細工人デメテリオは、職人たちや、同業の者たちをも集めて、こう話しました。
ところで、なぜルカは、デメテリオの名前をあえて、登場させたのでしょうか。
また、なぜこの者が語った言葉を、ほぼ正確に「使徒の働き」に掲載出来たのでしょうか。
ここから大胆な推測が出来ます。このデメテリオが、やがて救われ、主の弟子になったと言うことを。
ヨハネは、その手紙に、
『デメテリオはみなの人からも、また真理そのものからも証言されています。私たちも証言します。私たちの証言が真実であることは、あなたも知っているところです。(第Ⅲヨハネ1:12)』と書き送っています。
このデメテリオこそ、かつてはエペソの銀細工人であったデメテリオと同一人物ではないでしょうか。
偶像を制作して生計を営んでいた者が、真の神様であられる主イエス様と出会い、今度は、主の御名を伝える者になるとは、まさに「事実は小説よりも奇なり」ではありませんか。
それだけではありません。おそらくパウロの良き同労者となり、そして使徒ヨハネが信頼出来る教会の長老になるとは、この時には、いったい誰が予測することが出来たでしょうか。だからこそ、ルカはあえて彼の名前を書き記したのです。明日は先に行きましょう。》