• 日々のみ言葉 2020年1月9日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年1月9日(木)

    ◎聖書箇所【使徒の働き19章28節~29節】
    19:28 そう聞いて、彼らは大いに怒り、「偉大なのはエペソ人のアルテミスだ。」と叫び始めた。
    19:29 そして、町中が大騒ぎになり、人々はパウロの同行者であるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコを捕え、一団となって劇場へなだれ込んだ。

    ◎ショートメッセージ
    《「皆さん。ご承知のように、私たちが繁盛しているのは、この仕事のおかげです。ところが、皆さんが見てもいるし聞いてもいるように、あのパウロが、手で作った物など神ではないと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説き伏せ、迷わせているのです。
     これでは、私たちのこの仕事も信用を失う危険があるばかりか、大女神アルテミスの神殿も顧みられなくなり、全アジヤ、全世界の拝むこの大女神のご威光も地に落ちてしまいそうです。」

     銀細工人デメテリオは、銀細工人の職人もしくは同業者を集めてこう言ったのです。それを聞いた彼らは、大いに怒り叫び出しました。

    「偉大なのはエペソ人のアルテミスだ。」

     それを聞いた町中の人々も、同じように「偉大なのはエペソ人のアルテミスだ。」と叫びながら、パウロを捕らえようとして、「ツラノの講堂」に駆け寄りました。
     しかしそこにパウロはいませんでした。そこでパウロの同僚であるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコを捕らえたのです。

     実は、新約聖書の中には、何回か「ガイオ」と言う名前が登場します。聖書学者は同一人物もしくは、数名の同じ名前の人物と考えていますが、私は同一人物であると思っています。

     ルカは、使徒の働き20章に、
    『プロの子であるベレヤ人ソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、テモテ、アジヤ人テキコとトロピモは、パウロに同行していたが、彼らは先発して、トロアスで私たちを待っていた。(使徒の働き20:4~20:5)』と書き記していて、「デルベ人ガイオ」が登場します。しかし西方本文の読み方Douberiosが正しければ、デルベ人ではなく、ガイオの名前となるのです。

     またパウロからバプテスマを受けたコリント人で、自分の家を教会に提供していたガイオも同一人物に違いありません。パウロは第3回目のコリント訪問に際して、そこに滞在したことになっています。

    『私は、クリスポとガイオのほか、あなたがたのだれにもバプテスマを授けたことがないことを感謝しています。(第Ⅰコリントの手紙1:14)』

     そしてヨハネは、その書簡に、
    『長老から、愛するガイオへ。私はあなたを本当に愛しています。(第Ⅲヨハネ1:1)』と書き記しているのです。
     このガイオも同一人物であると私は信じます。明日も同じ箇所からです。》

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