◇◆◇日々のみ言葉
2020年1月10日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き19章28節~29節】
19:28 そう聞いて、彼らは大いに怒り、「偉大なのはエペソ人のアルテミスだ。」と叫び始めた。
19:29 そして、町中が大騒ぎになり、人々はパウロの同行者であるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコを捕え、一団となって劇場へなだれ込んだ。
◎ショートメッセージ
《「偉大なのはエペソ人のアルテミスだ。」
デメテリオの扇動によって、エペソ中の人々は叫びながら「ツラノの講堂」に殺到しました。しかしパウロが見つからない為、そこで教えていたマケドニヤ人ガイオとアリスタルコを捕らえ、一団となって、エペソ市の中心にある劇場になだれ込んだのです。
この劇場跡は今でもエペソの遺跡に残っています。今は廃墟となってしまっていますが、当時は海が湾となって奥まで入っていましたし、それはそれは見事なローマ式建築物に囲まれた美しい海辺の町でありました。
偉大なる歴史、あるいは時間の経過と言うものに、何か心馳せる思いがするのは、果たして私だけでしょうか。
さて、昨日は、「マケドニヤ人ガイオ」について学びましたが、今日は捕らえられたもう一人の弟子「アリスタルコ」について考えて見たいと思います。
ルカは、使徒の働き20章に、
『プロの子であるベレヤ人ソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、テモテ、アジヤ人テキコとトロピモは、パウロに同行していたが、彼らは先発して、トロアスで私たちを待っていた。(使徒の働き20:4~20:5)』と書き記しています。
ここから「アリスタルコ」は、マケドニヤ州の首都テサロニケ市の出身であることが分かります。またパウロがエルサレム教会への献金を持って行く時、テサロニケ教会の代表として、献金を携えて同行したとも言われています。
そして使徒の働き27章では、
『さて、私たちが船でイタリヤへ行くことが決まったとき、パウロと、ほかの数人の囚人は、ユリアスという親衛隊の百人隊長に引き渡された。私たちは、アジヤの沿岸の各地に寄港して行くアドラミテオの船に乗り込んで出帆した。テサロニケのマケドニヤ人アリスタルコも同行した。(使徒の働き27:1~27:2)』と書かれており、ルカと共にパウロに同行し、ローマに向かったことが分かります。
そしてローマにおいて、パウロと共に囚人として捕らえられるのです。パウロは、
『私と一緒に囚人となっているアリスタルコが、あなたがたによろしくと言っています。バルナバのいとこであるマルコも同じです。(コロサイ人へに手紙4:10)』と書き記しています。
アリスタルコは、真にパウロの同労者であったのです。エパフラス、マルコ、デマス、そしてルカ。
彼らが最後までパウロに付き添ったからこそ、パウロは獄中において、多くの書簡を書き記すことが出来たのです。》