◇◆◇日々のみ言葉
2020年1月14日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き19章35節~41節】
19:35 町の書記役は、群衆を押し静めてこう言った。「エペソの皆さん。エペソの町が、大女神アルテミスと天から下ったそのご神体との守護者であることを知らない者が、いったいいるでしょうか。
19:36 これは否定できない事実ですから、皆さんは静かにして、軽はずみなことをしないようにしなければいけません。
19:37 皆さんがここに引き連れて来たこの人たちは、宮を汚した者でもなく、私たちの女神をそしった者でもないのです。
19:38 それで、もしデメテリオとその仲間の職人たちが、だれかに文句があるのなら、裁判の日があるし、地方総督たちもいることですから、互いに訴え出たらよいのです。
19:39 もしあなたがたに、これ以上何か要求することがあるなら、正式の議会で決めてもらわなければいけません。
19:40 きょうの事件については、正当な理由がないのですから、騒擾罪(そうじょうざい)に問われる恐れがあります。その点に関しては、私たちはこの騒動の弁護はできません。」
19:41 こう言って、その集まりを解散させた。
◎ショートメッセージ
《集まっていたみなの者がいっせいに声をあげ、二時間ばかり叫び続けたのです。
「偉大なのはエペソ人のアルテミスだ。」
そこへ、エペソ市の書記役が登場します。しかも群衆を押し静めてしまうのです。ここから、この役人はかなりの高官であることが計り知れます。
この当時には、拡声器などはありません。声を飛ばすには、自分の力しかないのです。それにも関わらず、群衆は静まるのです。
ここに、聴く耳のある者と無い者の違いがあるのかも知れません。
「エペソの皆さん。エペソの町が、大女神アルテミスと天から下ったそのご神体との守護者であることを知らない者が、いったいいるでしょうか。」
この「天から下った」と言う言葉のギリシャ原語は、ディオペトゥースと言う言葉が使われています。これは直訳しますと「天から落ちた」と言う意味です。考えられますことは、彼らが祀っている「ご神体」とは「隕石」と言うことです。
そうなりますと、書記役が言いますように、「否定できない事実」と言うことが理解できます。
そして、大切なことは、この書記役は、デメテリオを知っています。そればかりではありません。彼はアリスタルコとガイオを知っているのです。
「皆さんがここに引き連れて来たこの人たちは、宮を汚した者でもなく、私たちの女神をそしった者でもないのです。それで、もしデメテリオとその仲間の職人たちが、だれかに文句があるのなら、裁判の日があるし、地方総督たちもいることですから、互いに訴え出たらよいのです。」
このように彼は、裁判に訴えること、また地方長官であるローマ総督に訴えることを勧めています。明日も同じ箇所からです。》