◇◆◇日々のみ言葉
2020年1月16日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き20章1節】
20:1 騒ぎが治まると、パウロは弟子たちを呼び集めて励まし、別れを告げて、マケドニヤへ向かって出発した。
◎ショートメッセージ
《今日から「使徒の働き」の学びも第20章に入ります。
ところで、この騒ぎは、なぜ引き起こされたのでしょうか。
以前、「ユダヤの祭司長スケワという人の七人の息子たち」による、主の御名によって悪霊に命じたことがありました。
すると悪霊が答えて、「自分はイエスを知っているし、パウロもよく知っている。けれどおまえたちは何者だ。」と言って、彼らに飛びかかり、彼らは裸にされ、傷を負ってその家を逃げ出したのです。
このことがエペソに住むユダヤ人とギリシヤ人の全部に知れ渡り、みな恐れを感じて、主イエスの御名をあがめるようになった頃のことです。
その頃、聖霊はパウロに、マケドニヤとアカヤを通って、エルサレムに行くことを示されました。またパウロ自身も、「私はそこに行ってから、ローマも見なければならない。」と言っています。
そこでパウロは、テモテとエラストを先にマケドニヤのテサロニケ教会に送り出しました。しかし当のパウロは、なおしばらく、アジヤ州の首都エペソにとどまっていたのです。
おそらくパウロは、船による航海が禁止される直前まで、エペソにとどまって、弟子たちの教育を施したいと願ったのです。
なかなか腰を上げようとしないパウロに、神様が「銀細工人デメテリオ」を用いて、反乱を引き起こされたと言う方が、理に適っていると私は考えます。
もちろんパウロ自身も身の危険を感じたことは間違いありません。それと貧窮にあえいでいるエルサレム教会への献金を、なるべく早く届けたいと言う思いもあったでしょう。
とにかく、エペソ教会の愛する兄弟姉妹たちを残して、別れを告げ、マケドニヤに向かったのです。
ローマ帝国マケドニヤ州の首都はテサロニケです。パウロもテサロニケ教会に向かいました。いよいよこの後エルサレムに上り、最後の大旅行となる「ローマ」への旅が始まっろうとしています。
エペソ教会の愛する兄弟姉妹たちも、おそらくこれが最後の別れになることを、聖霊によって示されていたのかも知れません。
パウロはこのエペソに、少なくとも3年は滞在しました。》