• 2020年1月19日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2020年1月19日 第三主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【第Ⅰテサロニケ5章16節~18節】 (新約p.367下段真中)
    5:16 いつも喜んでいなさい。
    5:17 絶えず祈りなさい。
    5:18 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。

    ◎メッセージの概要【2020年標題聖句そのⅢ(18節)】
    《さて、先週は5章17節「絶えず祈りなさい」について考えて見ました。今日は、18節について学びます。
    「すべての事について、感謝しなさい。」とパウロは勧めます。しかし尾山令仁先生は、ここで使われているギリシャ原語は、すべて命令形であると言われます。つまり、「喜べ」「祈れ」そして「感謝せよ」が正しい訳であると言われます。
     感謝出来ることを感謝することは、ノン・クリスチャンの方であっても出来ることであると思われます。しかし果たしてそうでしょうか。
     私たちの住んでいるこの日本においては、感謝と賛辞の言葉よりも、多くの不平・不満、あるいは中傷や人を裁く言葉が、何と巷に満ちあふれていることでしょうか。
     私たちは、どうでしょうか。この世の流れに流されてはいませんか。なぜなら私たちの周りは、感謝と賛美があふれる世界とはほど遠い世界だからです。
     私たちは、主イエス様の十字架とその流された尊い血潮によって、この世から取り出された者です。罪の支配から自由にされた者です。よって、まだ暗闇の中を歩んでいる人々とは、異なった生き方をする必要があります。
     人は、良いことよりも悪いことの方を多く覚えているものです。良いことに対しては、もちろん感謝しましょう。例えそれが当たり前のことであったとしても、他人が自分にしてくれた良い行ないに対しては、迷わず感謝の意を表明しようではありませんか。しかしその為には、私たちには、感謝の土台が必要なのです。
     つまり、私たちの心の奥底が、「感謝」に満ちあふれている必要があるのです。その感謝は神様の恵みに対する感謝です。
     詩篇118篇には、このように書き記されています。
    『あなたは、私の神。私はあなたに感謝します。あなたは私の神、私はあなたをあがめます。主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。』
     特に29節はイスラエルの人々が、都上りや詩篇の応答に用いる式文となっています。
     主は、私たちに、そしてすべての人々の上にも、恵みの雨を降らして下さいます。すべては恵みなのです。私たちに与えられているものすべてが、神様から与えられたものであり、また委ねられたものです。
     私たちの魂の奥底に、その真理が届いたのなら、私たちの心は感謝に満ちあふれて行くのではないでしょうか。神様の恵みを感謝出来る者こそが、周りの人々に決して、真の感謝の言葉を投げかけることが出来ると、私は信じております。
     さて次は、感謝出来ないことを感謝することについて考えて見ましょう。ここがノン・クリスチャンの方とは、決定的な違いになるべきなのです。
     パウロは命じています。「すべての事について、感謝しなさい。」と。「すべての事」については、例外がないことを意味しています。
     つまり「感謝」ではなく「怒り」や「苦しみ」、「嘆き」や「悲しみ」などしか出てこない事柄についても、私たちは感謝しなければならないことを意味しています。
    「そんなことは出来ない」と言う方々もおられるに違いありません。なぜならそれが当然だからです。私たちには感情があるからです。
     しかし、神の言葉である聖書はこう言います。
    『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々の為には、神がすべてのことを働かせて益として下さることを、私たちは知っています。(ローマ8:28)』
     このみ言葉の上に感謝の土台を築くべきです。
     さて、最後に「これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられること」について考えて見ましょう。
     神様が私たちに望んでおられることは「礼拝」なのです。イエス様は、こう言われました。
    「真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はこのような人々を礼拝者として求めておられるからです。神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。」と。
    「いつも喜んでいなさい。」「絶えず祈りなさい。」「すべての事について、感謝しなさい。」この命令は、実は「絶えず神様を礼拝すること」を指し示しているのです。》

Comments are closed.