• 日々のみ言葉 2020年2月4日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年2月4日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き20章29節~30節】
    20:29「私が出発したあと、狂暴な狼があなたがたの中にはいり込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています。
    20:30 あなたがた自身の中からも、いろいろな曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こるでしょう。」

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からとなります。

     パウロは、「私が出発したあと、狂暴な狼があなたがたの中にはいり込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています」と、言っています。
     このことは、何もエペソ教会に始まったことではありません。おそらく、これまでにパウロが伝道し、立て上げて来たローマ帝国の中の様々な州の教会において、やはりパウロがその場所を離れた後に、「凶暴な狼」すなわち悪魔が、偽信徒や偽教師を送り込んで、荒らし回ったことを、パウロは知っているのです。

     その為にも、み言葉が、すなわち「新約聖書」が書かれ、編纂される必要が急務であったわけです。
     パウロがエルサレムに上る頃は、紀元60年頃であると言われています。マルコの福音書は紀元50年代に執筆されたと伝えられています。またマタイの福音書は、紀元60年頃、すなわちちょうど同じ頃に執筆されたと考えられています。
     ルカの福音書と、その続編である使徒の働きは、パウロとルカがローマに行き、数年間の軟禁状態の間に、パウロの監修のもとに執筆されたと言うことが有力な説です。
     それゆえに、それまでには、マルコの福音書とマタイの福音書が存在していなければならないことは、必然とも言えます。

     またすでに、この時点においてローマ人への手紙、第Ⅰコリントおよび第Ⅱコリント、そして第Ⅰと第Ⅱテサロニケは、執筆されていたことには、ほぼ間違いありません。

     さて、次に「あなたがた自身の中からも、いろいろな曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たち」とはどのようなことなのでしょうか。

     これは「分派」のことであって、コリント教会にすでに起きたことでもあるのです。そのことが、第Ⅰコリント人への手紙に書かれています。
    『さて、兄弟たち。私は、私たちの主イエス・キリストの御名によって、あなたがたにお願いします。どうか、みなが一致して、仲間割れすることなく、同じ心、同じ判断を完全に保って下さい。
     実はあなたがたのことをクロエの家の者から知らされました。兄弟たち。あなたがたの間には争いがあるそうで、あなたがたはめいめいに、「私はパウロにつく。」「私はアポロに。」「私はケパに。」「私はキリストにつく。」と言っているということです。
    キリストが分割されたのですか。あなたがたのために十字架につけられたのはパウロでしょうか。あなたがたがバプテスマを受けたのはパウロの名によるのでしょうか。(第Ⅰコリント1:10~1:13)』と。
     やはり正確な「教理」が必要とされるのです。しかし新約聖書が編纂されるまでには、まだ数百年以上がかかります。》

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