• 日々のみ言葉 2020年2月5日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年2月5日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き20章31節~32節】
    20:31「ですから、目をさましていなさい。私が三年の間、夜も昼も、涙と共にあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たことを、思い出してください。
    20:32 いま私は、あなたがたを神とその恵みのみ言葉とにゆだねます。み言葉は、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。」

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、パウロの「惜別のメッセージ」から学んでいます。
    「ですから、目をさましていなさい。」とパウロは命じています。

     この言葉は比喩です。
     人間が24時間ずーっと起き続けていることは無理があります。私たちには、最低でも6時間以上の睡眠が必要です。一番ベストなのは、8時間ですが、忙しい現代人は、そこまで睡眠が取れる人は希であると思います。

    「目をさましていなさい。」とは、「見張れ」と言うことです。すなわち、違った教えが外から持ち込まれてり、また教会内において、主イエス様が教えられた事と違う教え(教理)を広めたりすることの無い様に、あなたがたは「見張りなさい」と言うことです。

     またパウロは、このようにも勧めています。
    「いま私は、あなたがたを神とその恵みのみ言葉とにゆだねます。み言葉は、あなたがたを育成し~」と。

     ここでパウロが言います「み言葉」とは具体的に何でしょうか。もちろん十二使徒から直接教えられた内容、すなわちイエス様が語られた言葉と教え、その公生涯のおもな出来事など、そしてイエス様が旧約聖書を通じてパウロに与えた啓示と真理。そのような事を指していると思われますが、果たしてそれだけでしょうか。

     この時は、紀元60年頃であると言われています。そうしますと、少なくとも紀元50年代に執筆されたと伝えられている「マルコの福音書」は、すでに存在していた可能性が高いのです。
     また、マタイの福音書は、この時と同じ頃、すなわち紀元60年頃に執筆されたと言われています。もしかしましたら、この時のパウロの手元には、二つの福音書の写しが、すでにあったのではないでしょうか。

     マルコは、ペテロの通訳として、アラム語をギリシャ語に通訳しました。その時、ペテロの語ったメッセージをまとめあげて書き記したのが、「マルコの福音書」であると言われています。
     おそらく、使徒のリーダーであったペテロに、イエス様の教えとその生涯についての出来事を、文書として残すよう、信徒たちから強い要望があったのだと思われます。
     その「白羽の矢」が、マルコに立てられたのではないでしょうか。》

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