◇◆◇日々のみ言葉
2020年2月18日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き21章10節~11節】
21:10 幾日かそこに滞在していると、アガボという預言者がユダヤから下って来た。
21:11 彼は私たちのところに来て、パウロの帯を取り、自分の両手と両足を縛って、「『この帯の持ち主は、エルサレムでユダヤ人に、こんなふうに縛られ、異邦人の手に渡される。』と聖霊がお告げになっています。」と言った。
◎ショートメッセージ
《昨日に引き続き、同じ箇所からとなります。
パウロ一行は、カイザリヤのピリポの家にやって来ました。さて、幾日かピリポの家あるいはカイザリヤの教会に滞在しています、エルサレム教会からアガボと言う預言者が下って来ました。このアガボは、パウロとはすでに顔見知りの間柄です。
使徒の働きによりますと、
『その頃、預言者たちがエルサレムからアンテオケに下って来た。その中のひとりでアガボという人が立って、世界中に大ききんが起こると御霊によって預言したが、はたしてそれがクラウデオの治世に起こった。そこで、弟子たちは、それぞれの力に応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに救援の物を送ることに決めた。
彼らはそれを実行して、バルナバとサウロの手によって長老たちに送った。(使徒の働き11:27~11:30)』と書かれています。
ローマ皇帝クラウデオとは、一般にはクラウディウスと呼ばれ、ローマ帝国4代目の皇帝のことです。その在位は紀元41年から54年でした。アガボが預言した世界的な大飢饉は、ユダヤ歴史家ヨセフォスによりますと、成就したのは紀元46年であると言うことです。
とすれば、アガボのアンテオケの訪問は、それ以前のことになります。
そして今回のアガボの来訪は、紀元57年頃であると思われます。つまり約11年後の再会となるわけです。
そのアガボがパウロ一行に向かってこのように預言します。
「『この帯の持ち主は、エルサレムでユダヤ人に、こんなふうに縛られ、異邦人の手に渡される。』と聖霊がお告げになっています。」と。
実は、パウロに対する預言は、アガボが来る少し前に、ツロの弟子たちにも与えられていました。
『私たちは弟子たちを見つけ出して、そこに七日間滞在した。彼らは、御霊に示されて、エルサレムに上らぬようにと、しきりにパウロに忠告した。(使徒の働き21:4)』と。
そして今回は、アガボによって、さらに詳しい内容の預言がなされたのです。聖霊によるそのメッセージは、ただ一つのことを示しています。それは、「エルサレムに上ってはならない。」と言うことです。》