◇◆◇日々のみ言葉
2020年2月24日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き21章20節~21節】
21:20 彼らはそれを聞いて神をほめたたえ、パウロにこう言った。「兄弟よ。ご承知のように、ユダヤ人の中で信仰にはいっている者は幾万となくありますが、みな律法に熱心な人たちです。
21:21 ところで、彼らが聞かされていることは、あなたは異邦人の中にいるすべてのユダヤ人に、子どもに割礼を施すな、慣習に従って歩むな、と言って、モーセにそむくように教えているということなのです。」
◎ショートメッセージ
《エルサレムに着くと、兄弟たちは喜んでパウロ一行を迎えてくれました。次の日、パウロはルカや弟子たちを連れて、ヤコブを訪問しました。
主の兄弟ヤコブは、エルサレム教会の最初の牧師であり、柱として使徒ヨハネと共に重んじられていたのです。またそこにはエルサレム教会の長老たちがみな集まっていました。
彼らにあいさつしてから、パウロは、エペソにおける三年間の伝道を通して、主イエス様が異邦人の間でなさったことを、一つ一つ話しだしたのです。おそらく、この長い話を短くまとめたとしましても、半日以上の時間が費やされたのではないでしょうか。
パウロの話が一息つきますと、ヤコブを始め、エルサレムの長老たちは、神様を褒め讃えたのです。そうです。主イエス様だけがあがめられ、また礼拝されるべきなのです。
そしてヤコブが、パウロに話し始めたのです。
「兄弟よ。ご承知のように、ユダヤ人の中で信仰にはいっている者は幾万となくありますが、みな律法に熱心な人たちです。ところで、彼らが聞かされていることは、あなたは異邦人の中にいるすべてのユダヤ人に、子どもに割礼を施すな、慣習に従って歩むな、と言って、モーセにそむくように教えているということなのです。」
この言葉の中には確かめなくてはならないものが2つあります。まず最初に、
『ユダヤ人の中で信仰にはいっている者は幾万となくありますが、みな律法に熱心な人たちです。』と言う箇所です。
つまり律法に熱心なユダヤ人であっても、主イエス様を信じる者が、数多く存在していると言うことです。
律法に熱心であると言うことは、未だに、すべてが恵みではなく、行ないよる義をも得ようとしていることになります。主イエス様が、すでに律法を成就されたのに。
そしてヤコブが言いますように、本当にパウロは、異邦人社会において暮らしているユダヤ人たちに、自分の子どもに割礼することを禁じているのでしょうか。
また「慣習に従って歩むな」と言うことは、聖書に書かれたことではなく、パリサイ人や律法学者たちが守っている「昔の人の言い伝え」のことではないのでしょうか。
また、このような言いがかりをつけて来るような者たちは、パウロの経歴を知らないのではないのでしょうか。
ここで大切なことは、「情報不足」によって、先走った裁きをしてはならないと言うことです。明日も同じ箇所から、さらに深く学んで行きたいと思います。》