◇◆◇日々のみ言葉
2020年2月26日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き21章22節~24節】
21:22「それで、どうしましょうか。あなたが来たことは、必ず彼らの耳にはいるでしょう。
21:23 ですから、私たちの言うとおりにして下さい。私たちの中に誓願を立てている者が四人います。
21:24 この人たちを連れて、あなたも彼らと一緒に身を清め、彼らが頭を剃る費用を出してやりなさい。そうすれば、あなたについて聞かされていることは根も葉もないことで、あなたも律法を守って正しく歩んでいることが、みなに分かるでしょう。」
◎ショートメッセージ
《エルサレム教会において、重んじられています主の兄弟ヤコブは、パウロにこう言いました。
「兄弟よ。ご承知のように、ユダヤ人の中で信仰にはいっている者は幾万となくありますが、みな律法に熱心な人たちです。ところで、彼らが聞かされていることは、あなたは異邦人の中にいるすべてのユダヤ人に、子どもに割礼を施すな、慣習に従って歩むな、と言って、モーセにそむくように教えているということなのです。」
そして、その続きの言葉が今日の聖書箇所になります。
ここでヤコブが言っています「誓願」とは、「ナジル人」の誓願のことです。
主イエス様を信じ、生まれ変わっていたとしても、彼らは生粋のユダヤ人でした、その生き方も、また伝統を守ることにおいても、彼らは選民ユダヤ人としての誇りを失ってはいなかったのです。
民数記によりますと、
『主はモーセに告げて仰せられた。
「イスラエル人に告げて言え。男または女が主のものとして身を聖別するため特別な誓いをして、ナジル人の誓願を立てる場合、ぶどう酒や強い酒を断たなければならない。ぶどう酒の酢や強い酒の酢を飲んではならない。ぶどう汁をいっさい飲んではならない。ぶどうの実の生のものも干したものも食べてはならない。
彼のナジル人としての聖別の期間には、ぶどうの木から生じるものはすべて、種も皮も食べてはならない。
彼がナジル人としての聖別の誓願を立てている間、頭にかみそりを当ててはならない。主のものとして身を聖別している期間が満ちるまで、彼は聖なるものであって、頭の髪の毛を伸ばしておかなければならない。(民数記6:1~6:5)』と書かれています。
よって、「頭を剃る」と言うことは、その誓願が終了したことを意味しています。つまり成就したのです。それ故、伸び放題であった髪を切って剃ると言うことです。
パウロも、少し前にそのようにしたことがありました。
『パウロは、なお長らく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリヤへ向けて出帆した。プリスキラとアクラも同行した。パウロは一つの誓願を立てていたので、ケンクレヤで髪を剃った。(使徒の働き18:18)』
ヤコブは、「その四人の費用をパウロが負担すると共に、パウロ自身も一緒に髪を剃って、噂が事実無根であることを証明しなさい。」と勧めているのです。》