• 日々のみ言葉 2020年3月7日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年3月7日(土)

    ◎聖書箇所【使徒の働き22章1節~3節】
    22:1 「兄弟たち、父たちよ。いま私が皆さんにしようとする弁明を聞いて下さい。」
    22:2 パウロがヘブル語で語りかけるのを聞いて、人々はますます静粛になった。そこでパウロは話し続けた。
    22:3「私はキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町で育てられ、ガマリエルのもとで私たちの先祖の律法について厳格な教育を受け、今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日から、使徒の働きの学びも第22章に入ります。エルサレム市内に集まっていたユダヤの人々に向けて、パウロが語ったメッセージとなります。

    「兄弟たち、父たちよ。いま私が皆さんにしようとする弁明を聞いて下さい。」

     まず初めにパウロは、自分がユダヤ人であることを「兄弟たちよ」と呼びかける事によって証明しています。しかもヘブル語で話しかけたのです。
     実は、当時、ユダヤで使用されていた原語はアラム語なのです。ローマ帝国内はギリシャ語が公用語でしたが、以前、バビロン捕囚された事によって、ユダヤではアラム語が用いられていました。よって主イエス様もアラム語で話されました。

     メル・ギブソン監督の映画「パッション」では、アラム語によるセリフが導入され、英語の字幕が出ると言う特別な配慮が成されました。私は英語版で良かったと思っていますが。

     さて、ユダヤ人は、たとえアラム語が公用語であった環境においても、自分たちの原語であるヘブル語は、しっかりと継承を施したのです。ここにまさしく選民であることの誇りと自覚がうかがえます。

     それゆえ、ユダヤ人であるならばヘブル語の読み書きが出来ました。パウロがアラム語ではなく、ヘブル語で話しかけたからこそ、群衆は静粛になったわけです。

    「私はキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人です」

     ここで、自分の生まれた場所を明らかにしています。

    「この町で育てられ、ガマリエルのもとで私たちの先祖の律法について厳格な教育を受け」

    「この町」こそエルサレムです。パウロはエルサレムで育ったこと、またエルサレムを知り尽くしていることを伝えています。
     そして、「ガマリエルのもとで」とは、当時最大のラビであり、ユダヤ人すべての人々に尊敬されていたガマリエルの弟子であったことを証しているのです。

     また、「今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした」と、言うことから、今、パウロに敵対し群衆として集まっているのは、パリサイ人や律法学者たちであることが分かります。》

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