• 2020年3月15日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2020年3月15日 第三主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き1章4節~5節】 (新約p.232上段右側)
    1:4 使徒たちと一緒にいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、私から聞いた父の約束を待ちなさい。
    1:5 ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです。」

    ◎メッセージの概要【聖霊のバプテスマ】
    《イエス様と十一使徒が、一緒にいたのが何時なのかは分かりません。しかし4つの福音書から総合的に判断しますと、この約束は、少なくとも二回以上繰り返されたと思われます。
     マルコの福音書の最後の場面には、オリーブ山に行く直前に、イエス様が使徒たちと食事をした時に命じられた事が書き記されています。
    『「私がまだあなたがたと一緒にいた頃、あなたがたに話した言葉はこうです。『キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、あらゆる国の人々に宣べ伝えられる。』エルサレムから開始して、あなたがたは、これらのことの証人となります。見よ。私は私の父が約束されたものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」』と。
     今日の聖書箇所において、主が「父の約束」と言われた事は、十字架にかかる十数時間前に言われたことを指しています。
    『「私が父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与え下さり、いつまでも、あなたがたと共にいるようにして下さいます。この方は真理の御霊です。世はこの方を見ることも知ることもないので、受け入れることができません。あなたがたは、この方を知っています。」』
     ここで、主は「あなたがたは、この方を知っています」と言われていますが、彼らには、すでに聖霊が与えられています。それは使徒として任命され、二人ずつ六チームに分かれてユダヤの町や村に遣わされた時であるのです。
     ここから、聖霊が内住されることと、「聖霊のバプテスマ」とは、異なる出来事であることが分かって来ます。それでは、「聖霊のバプテスマ」とは何なのでしょうか。
     イエス様は、十一使徒たちをオリーブ山に連れて来られた時に、「聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、私の証人となります。」と言われました。
     また使徒パウロもこのように証しています。「神の国は言葉にはなく力にあるのです。」と。
     ここから、聖霊のバプテスマとは、第三位格、聖霊なる神様によって力を受けることを意味しています。
     多くのプロテスタント教会は、バプテスマを受けた時に同時に聖霊を受け、その事が聖霊のバプテスマと信じて来ました。尾山令仁先生もその教理に立っていました。しかしある時、「聖霊のバプテスマ」を授かったのです。まさしく二段階あることを体験されたのです。
     それは、聖霊に満たされることです。圧倒的な神様の力に支配されることなのです。聖霊のバプテスマを受けると、人は大胆になります。そして「愛の人」になります。また大切なことは、パウロが言うように御霊に満たされ続ける必要があると言うことです。
     そのことは、私たちの努力が必要となるのです。泉から流れ出る水は、絶えず新鮮であり清さを保っています。私たちは常に新しい油注ぎをいただく必要があります。
     聖霊は「力」そのものではありません。聖霊は、第三位格の神様であられ人格をお持ちです。よって悲しまれることも、また突然に去られることもあるのです。
     聖霊のバプテスマが与えられることの目的は、イエス様の証人になることです。まだ主を知らない人々に対して、救い主を証しする為のものです。》

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