◇◆◇日々のみ言葉
2020年3月20日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き23章1節】
23:1 パウロは議会を見つめて、こう言った。「兄弟たちよ。私は今日まで、全くきよい良心をもって、神の前に生活して来ました。」
◎ショートメッセージ
《今日から使徒の働きの学びも第23章に入ります。
使徒パウロは、ローマ軍の千人隊長の護衛の下に、ユダヤ最高議会の席に立ちました。かつて、使徒ペテロとヨハネの二人は、この真ん中の被告席に立たされたのです。
使徒の働きによれば、
『翌日、民の指導者、長老、学者たちは、エルサレムに集まった。大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな出席した。彼らは使徒たちを真中に立たせて、
「あなたがたは何の権威によって、また、だれの名によってこんなことをしたのか。」と尋問しだした。そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。
「民の指導者たち、ならびに長老の方々。私たちがきょう取り調べられているのが、病人に行なった良いわざについてであり、その人が何によっていやされたか、ということのためであるなら、皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知って下さい。 この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。
『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石が、礎の石となった。』というのはこの方のことです。この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名の他には、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」
彼らはペテロとヨハネとの大胆さを見、またふたりが無学な、普通の人であるのを知って驚いたが、ふたりがイエスと共にいたのだ、ということがわかって来た。
そればかりでなく、いやされた人がふたりと一緒に立っているのを見ては、返す言葉もなかった。彼らはふたりに議会から退場するように命じ、そして互いに協議した。(使徒の働き4:5~4:15)』と書かれています。
この時サウロは、この会議に議員として出席していたと思われます。また、後にペテロとヨハネから、この時の様子を詳しく聞いたことも考えられます。
実際に自分の目で見、また自分の耳で聞いたことと、被告席に立ったペテロとヨハネから、その観点に立った証しをも知っていたからこそ、この場面は、臨場感あふれる説得力に満ちているのです。
さて、まずパウロはヘブル語で、親しみをこめて彼らに語りかけます。
「兄弟たちよ。私は今日まで、全くきよい良心をもって、神の前に生活して来ました。」
この証しは事実であり、真実です。かつてはパリサイ派の律法学者として。ユダヤの議員として。そして今は、真の神様の証人として。》