◇◆◇日々のみ言葉
2020年5月16日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き26章22節~23節】
26:22「こうして、私はこの日に至るまで神の助けを受け、堅く立って、小さい者にも大きい者にもあかしをしているのです。そして、預言者たちやモーセが、後に起こるはずだと語ったこと以外は何も話しませんでした。
26:23 すなわち、キリストは苦しみを受けること、また、死者の中からの復活によって、この民と異邦人とに最初に光を宣べ伝える、ということです。」
◎ショートメッセージ
《パウロによるアグリッパ王への弁明は続きます。
「こういうわけで、アグリッパ王よ、私は、この天からの啓示にそむかず、ダマスコにいる人々をはじめエルサレムにいる人々に、またユダヤの全地方に、さらに異邦人にまで、悔い改めて神に立ち返り、悔い改めにふさわしい行ないをするようにと宣べ伝えて来たのです。その為に、ユダヤ人たちは私を宮の中で捕え、殺そうとしたのです。」
この続きが今日の聖書箇所となります。
「こうして、私はこの日に至るまで神の助けを受け」たと言うことは、まさしくパウロがここまで守られて来たことへの確信であり、真実であったことが分かります。
パウロは、コリントへの手紙にこのように書き記しています。
『私の労苦は彼らよりも多く、牢に入れられたことも多く、また、むち打たれたことは数えきれず、死に直面したこともしばしばでした。
ユダヤ人から三十九のむちを受けたことが五度、むちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度あり、一昼夜、海上を漂ったこともあります。 幾度も旅をし、川の難、盗賊の難、同国民から受ける難、異邦人から受ける難、都市の難、荒野の難、海上の難、にせ兄弟の難に会い、労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢え渇き、しばしば食べ物もなく、寒さに凍え、裸でいたこともありました。(第Ⅱコリント11:23~11:27抜粋)』と。
そして、今カイザリヤにおいて、ローマ総督フェストとユダヤ王アグリッパに向けて弁明しているのです。この手紙の中には、ローマへの航海はまだ含まれてはいません。
「難船したことが三度あり、一昼夜、海上を漂ったこと」は、それ以前のことであって、パウロは、この弁明の後にローマに向けて出航することになるわけです。皇帝に直訴したからです。そして、その舟旅こそ、それまでに経験したことのない災難に遭うことになります。何とルカも共に体験するのです。
「小さい者にも大きい者にもあかしをし」とは、一般の市民だけでなく、様々な都市の政治的指導者たちにも、主イエスの御名を宣べ伝えたと言うことです。
「そして、預言者たちやモーセが、後に起こるはずだと語ったこと以外は何も話し」てはいないと言うことは、聖書を知り尽くしているパウロだからこそ言えることであって、聖書は主イエスを啓示する書物であると述べています。
そして、
「キリストは苦しみを受けること、また、死者の中からの復活によって、この民と異邦人とに最初に光を宣べ伝える」ことによって、主イエスがキリストであることを導き出しているのです。》