◇◆◇2020年5月31日ペンテコステ礼拝
◎本日の聖書箇所【使徒の働き2章1節~8節】
2:1 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。
2:2 すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。
2:3 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。
2:4すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに他国のいろいろな言葉で話し始めた。
2:5 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいたが、
2:6 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国の言葉で弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。
2:7 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
2:8 それなのに、私たちそれぞれが生まれた国の言葉で話を聞くとは、いったいどうしたことか。」
◎メッセージ【聖霊の降られた日】
《その頃、マルコの家の屋上の間には、百二十名ほどの兄弟たちが集まっていました。そして、心をあわせて祈っていたのです。彼らは、主イエス様の約束を持ち望んでいました。
「五旬節」とは、50日目の祭日という意味です。大麦の初穂の束をささげる日から数えて50日目に行われたことから、ギリシヤ語ペンテーコンタ・ヘーメラスの訳語である「ペンテコステ」とも言われています。「七週の祭り」または「刈り入れの祭り」とも呼ばれています。この祭は3大祭の一つとして守られていました。
当時エルサレムでは、大祭司や祭司長たちサドカイ派の人々によって、過越の後の第1日曜から50日目に祝いを行なっていました。よって、主イエス様がよみがえられてから50日目に聖霊が降られたことになるのです。
多くの裕福なユダヤ人は、ユダヤ最大の祭りである「過越の祭」をエルサレム市内にある自宅でその期間を過ごし、またこの「五旬節の祭り(刈り入れの祭り)」を終えてから、それぞれ自分の国に帰って行くことが習わしでした。
それゆえ、ペンテコステの時にはローマ帝国内のあらゆる国々から、多くの敬虔なユダヤ人(祭りに常に巡礼するユダヤ人)が、まだ残っていました。
そして、このユダヤ人たちは、その時から五十日前に、エルサレムで起きた大騒動、「ナザレのイエスの十字架刑」事件について、良く知っていたのです。そればかりではありません。彼らのほとんどの者が、群衆化して、「十字架につけろ」と叫んだのです。
さて、主イエス様は、最後の晩餐の時に、十二使徒に次の約束をなされました。それは、「もう一人の助け主」を、父なる神様が与えて下さると言う約束です。
そして、二つ目は、
「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世の誤りを明らかになさいます。」と言う約束です。
罪については、「主イエスを信じないこと」を指し示しますが、具体的には、その人、個個人が犯した罪を示されるのです。
その日、聖霊は、大きな物音を聞いて、集まって来たユダヤの人々に、ペテロの説教を通して、主イエスを十字架にかけた罪を示されました。そして悔い改める心を起こさせ、救いに導かれるのです。その日に、何と三千人のユダヤ人の男性が兄弟に加えられるのです。
また主イエス様は、聖霊がご自身について証しされることも約束されました。今日は「聖霊が下られた」記念すべき日です。私たちは、まだ聖霊の時代にいます。聖霊が天に戻られる日までは、「使徒の働き」の時代は、まだ続いています。終わってはいないのです。
聖霊は、水の濁った所には来られません。きれいな水でないと、そこに住みませんし、留まってはくれません。あなたの水はいかがでしょうか。あなたの水(あなたの心)は、この世によって汚れてはいませんか。私たちは、日々主イエス様の尊い血潮によって、罪と汚れを清めていただく必要があるのです。》