◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月4日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き27章27節~32節】
27:27 十四日目の夜になって、私たちがアドリヤ海を漂っていると、真夜中ごろ、水夫たちは、どこかの陸地に近づいたように感じた。
27:28 水の深さを測ってみると、四十メートルほどであることがわかった。少し進んでまた測ると、三十メートルほどであった。
27:29 どこかで暗礁に乗り上げはしないかと心配して、ともから四つの錨を投げおろし、夜の明けるのを待った。
27:30 ところが、水夫たちは船から逃げ出そうとして、へさきから錨を降ろすように見せかけて、小舟を海に降ろしていたので、
27:31 パウロは百人隊長や兵士たちに、「あの人たちが船にとどまっていなければ、あなたがたも助かりません。」と言った。
27:32 そこで兵士たちは、小舟の綱を断ち切って、そのまま流れ去るのに任せた。
◎ショートメッセージ
《「皆さん。あなたがたは私の忠告を聞き入れて、クレテを出帆しなかったら、こんな危害や損失をこうむらなくて済んだのです。
しかし、今、お勧めします。元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません。失われるのは船だけです。
昨夜、私の主で、私の仕えている神の御使いが、私の前に立って、こう言いました。『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。そして、神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになったのです。』
ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。 私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」
この言葉によって、船に乗っていた275名の者たちは勇気づけられました。その内わけは、ローマ親衛隊の100名の兵士と百人隊長ユリアス。そしてローマに送られる数名の囚人たち。船長と数十名の乗組員と同じくアレキサンドリヤからローマへ向かう一般客たち。そしてパウロとルカとアリスタルコです。
クレテの「良い港」を出帆してから十四日目の夜になりました。暴風はいまだに収まってはいません。しかしだんだんどこかの陸地に近づいて来たことは確かです。
水深が四十メートル、そして三十メートルと次第に浅くなって来たからです。こうなって来ますと暗礁に乗り上げる危険がありました。
座礁して船がばらばらになる前に、乗組員の水夫たちが、まだ残っていた小舟を降ろして逃げようとしたのです。海は凪ぎになったのではありません。まだ波も高く荒れ狂っています。
その時、パウロは百人隊長ユリアスとローマ兵に叫びます。
「あの人たちが船にとどまっていなければ、あなたがたも助かりません。」
この言葉には、どのような意味が含まれているのでしょうか。もし彼らが小舟に乗って、船から脱出したとしたら、脱出した全員が残らず「海の藻屑」と消えて行くことを指し示しています。
御使いは、主イエスから委ねられた預言の言葉を持って来ました。
『神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになった。』と。「同船」していると言うことが条件なのです。そして、神様の言葉は必ず成就するのです。》