◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月5日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き27章33節~38節】
27:33 ついに夜の明けかけたころ、パウロは、一同に食事をとることを勧めて、こう言った。「あなたがたは待ちに待って、きょうまで何も食べずに過ごして、十四日になります。
27:34 ですから、私はあなたがたに、食事をとることを勧めます。これであなたがたは助かることになるのです。あなたがたの頭から髪一筋も失われることはありません。」
27:35 こう言って、彼はパンを取り、一同の前で神に感謝をささげてから、それを裂いて食べ始めた。
27:36 そこで一同も元気づけられ、みなが食事をとった。
27:37 船にいた私たちは全部で二百七十六人であった。
27:38 十分食べてから、彼らは麦を海に投げ捨てて、船を軽くした。
◎ショートメッセージ
《船に乗り合わせていた船長および航海士と乗客のあわせて 276名は、クレテの「良い港」を出航してからは、だれも長いこと食事をとってはいなかったのです。
いや、むしろとれなかったと言った方が、より正しいかも知れません。そして、それから14日経ったとパウロは言うのです。ユダヤでは数えですので、出航したその日を含めて14日目と言うことになります。よって、実際には丸12日になります。
激しい暴風の中、夜が明けかけ、朝が近づいて来ました。うなだれて座り込んでいる皆に向かって、パウロは立ち上がって再び語り始めたのです。
「あなたがたは待ちに待って、今日まで何も食べずに過ごして、十四日になります。ですから、私はあなたがたに、食事をとることを勧めます。これであなたがたは助かることになるのです。あなたがたの頭から髪一筋も失われることはありません。」
もちろんパウロ自身も食事をとってはいません。船に乗っていた276名は、強制断食の中に置かれていたわけです。
ところでパウロの預言は何でしたか。
「皆さん。この航海では、きっと、積荷や船体だけではなく、私たちの生命にも、危害と大きな損失が及ぶと、私は考えます。」
つまり「積荷」は失われ、そして「船体」も失われると言うことです。
また、
「私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」
つまり、船は岸辺や港に着くのではなく、ばらばらになって打ち上げられるのです。
パウロにはこれから何が起こるのか、はっきりと聖霊によって示されていました。そして食事をとらせることも、聖霊によって導かれていたのです。
なぜなら、これから276名の者たちに、さらなる試練が待っているからです。その試練を乗り切る為には、食事をする必要であったからです。明日も同じ箇所からです。》