◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月7日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き27章39節~41節】
27:39 夜が明けると、どこの陸地かわからないが、砂浜のある入江が目に留まったので、
27:40 錨を切って海に捨て、同時にかじ綱を解き、風に前の帆を上げて、砂浜に向かって進んで行った。
27:41 ところが、潮流の流れ合う浅瀬に乗り上げて、船を座礁させてしまった。へさきはめり込んで動かなくなり、ともは激しい波に打たれて破れ始めた。
◎ショートメッセージ
《「あなたがたは待ちに待って、今日まで何も食べずに過ごして、十四日になります。ですから、私はあなたがたに、食事をとることを勧めます。これであなたがたは助かることになるのです。あなたがたの頭から髪一筋も失われることはありません。」
パウロはこう言うと、パンを取り、一同の前で神に感謝をささげてから、それを裂いたのです。
もっともこの感謝と祝福の仕方は、主イエス様がなさったものです。最後の晩餐において、あるいはクレオパ夫妻と夕食を共にした時、主イエス様は神に感謝を捧げ祝福し、パンを裂いて渡したのです。
ルカとアリスタルコ以外は、みな異教徒ですから、この時、祝福されたパンを手に取ったのは、二人の弟子であったと思われます。
そのパウロの励ましの言葉に一同も元気づけられ、みながパウロの命に従い、食事をとったのです。考えても見て下さい。パウロは囚人の身なのです。そのパウロが、今、船に乗っている275名の者を掌握しているのですから。彼らは、十分食べてから、食料を海に投げ捨てて、さらに船を軽くします。もう積荷は何もありません。
そして夜が明けました。すると、遠くの方に、どこの陸地かわかりませんが、砂浜のある入江が目に留まったのです。そこに船を乗り入れようとしました。しかし、船は座礁します。先端は、めり込んで動かなくなり、後ろは波に打たれて、砕け始めたのです。
ついにパウロの言葉は、成就します。船は見る見るうちに壊れ砕け散って行きます。
ここから砂浜までは、まだかなりの距離があるのです。船から放り出された276名の人間は、ひとりの例外もなく、自分の手と足で、泳いで陸地にたどり着かなければなりません。当然、着の身着のままですから、着ている上着はかなりの重さとなり、泳ぐ邪魔にもなるものです。
多くの者たちは、壊れた船の板や切れ端をつかんで、何としても岸まで辿り着かなければならないのです。
実は、ある本には、この時、276名全員が助かる為に、主イエスが御使いを送られ、岸に辿り着けるように助けたとのことです。もちろんその姿は誰も見てはいませんが。
もしかしたら、私たちの知らない所において、多くの御使いが送られ、私たちを助け、守っていてくれるのではないでしょうか。天使は実在します。
ヘブル人への手紙の著者はこう言っています。
『御使いはみな、仕える霊であって、救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされたのではありませんか。(ヘブル人への手紙1:14)』と。》