• 2020年6月7日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2020年6月7日 第一主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き2章5節~13節】
    2:5 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいたが、
    2:6 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国の言葉で弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。
    2:7 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
    2:8 それなのに、私たちそれぞれが生まれた国の言葉で話を聞くとは、いったいどうしたことか。
    2:9 私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、
    2:10 フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、
    2:11 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちの言葉で神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」
    2:12 人々はみな驚き当惑して、「いったい、これはどうしたことか」と言い合った。
    2:13 だが、「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、嘲る者たちもいた。

    ◎メッセージ【集まって来た人々】
    《さて、今日は「聖霊降臨日」に起きた出来事の続きからとなります。聖霊が降られた時に、
    「天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。」とルカは書き記していますが、この事を実際に経験したのは十二使徒と、ヨハネ・マルコです。どのような音、あるいは響きであったのかは、想像するしかありませんが、この物音がした為に、大勢の人々が集まって来たと言うのです。しかも後にペテロの説教で、3,000人のユダヤ人が救われ、教会に加えられることになるわけです。とするならば、集まって来た人々は、女性や子どもたちを数の中に入れると、10,000人の群衆になるわけです。それほどの群衆が集まれる場所であるとしたら、ヨハネ・マルコの家は、エルサレム市内の大きな広場に隣接していた可能性が非常に高いのではないでしょうか。
     さて、ルカは、『私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。』と並べていますが、要するに、ローマ帝国内のユダヤ人と改宗者たちを指しています。
     ローマ帝国は、征服して支配下に入れた国々を多くの州に分け、各州ごとに政治的、経済的中心地として首都を定め、そこにローマ総督を置くと言う政策を取ったのです。また軍用道路が整備され、ローマ帝国内での行き来は、迅速に移動することが出来ました。
     さて、集まって来た人々は驚きました。それは、ガリラヤ人と覚しき者たちが、様々な国の言葉で神を褒め讃えていたからです。
     イエス様がよみがえらた後、十一使徒たちに与えた命令は何でしたか。一つは、「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。」と、もう一つは、「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。」でした。
     ここで言われた「あらゆる国」「全世界」は、当時のローマ帝国を指し示します。十二使徒は、ユダヤ人に遣わされた使徒なのです。しかしその為には、ローマ帝国内の「経験なユダヤ人たち」がまず初穂として救われる必要があったのです。なぜなら主イエスに対して、真っ向から反対していたのは「正統的なユダヤ人」たちであったからです。
     それだからこそ、彼らがエルサレムに集まっていた時、市内に響き渡る大きな物音によって、聖霊が彼らをヨハネ・マルコの家の前に集められたのです。集まった人々は、集まったのではなく集められたのです。神様は、そのようにご計画され、時を定められていたのです。》

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