• 日々のみ言葉 2020年6月12日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年6月12日(金)

    ◎聖書箇所【使徒の働き28章3節~6節】
    28:3 パウロがひとかかえの柴をたばねて火にくべると、熱気のために、一匹のまむしがはい出して来て、彼の手に取りついた。
    28:4 島の人々は、この生き物がパウロの手から下がっているのを見て、「この人はきっと人殺しだ。海からはのがれたが、正義の女神はこの人を生かしてはおかないのだ。」と互いに話し合った。
    28:5 しかし、パウロは、その生き物を火の中に振り落として、何の害も受けなかった。
    28:6 島の人々は、彼が今にも、はれ上がって来るか、または、倒れて急死するだろうと待っていた。しかし、いくら待っても、彼に少しも変わった様子が見えないので、彼らは考えを変えて、「この人は神さまだ。」と言いだした。

    ◎ショートメッセージ
    《三日間、同じ箇所からとなります。明日は先に行きましょう。
     この二日間にわたって、パウロの側から、様々な考察をして来ましたが、今日は、マルタ島の人々の目線から考えて見たいと思います。

     パウロが焚き火に足した柴の中にまむしが潜んでいたのです。そしてパウロの手にかみつきました。しかし、彼は何事もなかったかのように落ち着いて、そのまむしを火の中に払い落としました。それは「死の問題」を解決していたからです。

     またパウロは、主イエスの言葉を愛弟子マルコから聞き及んでいたに違いないのです。
    『「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、私の名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」(マルコの福音書16:15~16:18抜粋)』と。

     さて、マルタ島の人々はそれを目撃しました。
    「この人はきっと人殺しだ。海からはのがれたが、正義の女神はこの人を生かしてはおかないのだ。」

     この言葉から、彼らは異教徒であって、女神アルテミス(ダイアナ)信仰であったことが分かります。また彼らには、まだ主イエスの福音が全く伝えられていないことも分かって来ます。
     彼らは、パウロの手がはれ上がって来ることを、または、今にも苦しみ出し、倒れて死ぬことを待っていたのです。なぜならまむしにかまれれば、無事でいるはずがないからです。今でもそうですが。
     ここら辺りの彼らの気持ちは察しがつきます。今か今か、もうそろそろだ、もう間もなく、と期待半分、心配半分と言った具合に。

     しかし、いくら待っても、パウロには少しも変わった様子が見えません。焚き火に暖まりながら、同行者のルカとアリスタルコと笑いながら話しているのです。
     その有様を見て、彼らは、パウロのことを「この人は神さまだ。」と言いだしたわけです。この時すでに、主イエス・キリストの福音に触れる機会が始まっていたのです。
     神様は、どのような事であっても、それを益と変えて下さるのです。》

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