• 日々のみ言葉 2020年6月13日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年6月13日(土)

    ◎聖書箇所【使徒の働き28章7節~8節】
    28:7 さて、その場所の近くに、島の首長でポプリオという人の領地があった。彼はそこに私たちを招待して、三日間手厚くもてなしてくれた。
    28:8 たまたまポプリオの父が、熱病と下痢とで床に着いていた。そこでパウロは、その人のもとに行き、祈ってから、彼の上に手を置いて直してやった。

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、パウロ一行のローマへの旅から学びます。本日のみ言葉の箇所は、船が座礁し、全員がマルタ島の海岸に泳ぎ着き、助かった場面からとなります。
     
     ここに「ポプリオ」と言う人物が登場します。
    「ポプリオ」とは、ラテン語「プブリウス」のギリシヤ語名です。発掘された碑文から知られる称号から見ますと、彼はマルタ島におけるローマの最高の地位にあった人物と言われています。もともとはマルタ島の出身であって、ローマ市に赴き政治家となり、故郷に戻って来たのです。

     よって、パウロおよび百人隊長ユリアスは、同じローマ市民のポプリオに招待され、三日間にも渡る手厚いもてなしを受けたのです。

     実は、「その島の首長」と言う日本語訳は、あまり良い訳とは言えません。この言葉から来るイメージは、何となく「原住民の酋長」と言った感じです。むしろ「マルタ長官」あるいは、「マルタ島総督」の方が良いのではないでしょうか。

     さて、その三日間の接待の中において、ポプリオの父が、熱病と下痢とで床に着いていたことがパウロの耳に入りました。具体的には、どんな病であったのかは分かりかねますが、かなりの重病であったと思われます。

     そこでパウロは、その人のもとに行き、主イエス様に祈ってから、その人の上に手を置いて直してやったと言うのです。

     おそらくポプリオも、またいやされた彼の父も驚いたに違いありません。ルカはあえて詳細には書き記してはいませんが、この事を通してマルタ島に大きなリバイバルが起こったのではないでしょうか。

     そればかりではなく、座礁した船に乗っていたパウロ一行を除く273名の者たちも、みな主イエスの御名を信じ、救われたのではないでしょうか。

     まさにパウロが信じていた通りです。

    『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々の為には、神がすべてのことを働かせて益として下さることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8:28)』と。》

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