◇◆◇日々のみ言葉
2020年6月19日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き28章16節~20節】
28:16 私たちがローマにはいると、パウロは番兵付きで自分だけの家に住むことが許された。
28:17 三日の後、パウロはユダヤ人のおもだった人たちを呼び集め、彼らが集まったときに、こう言った。「兄弟たち。私は、私の国民に対しても、先祖の慣習に対しても、何一つそむくことはしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に渡されました。
28:18 ローマ人は私を取り調べましたが、私を死刑にする理由が何もなかったので、私を釈放しようと思ったのです。
28:19 ところが、ユダヤ人が反対した為、私はやむなくカイザルに上訴しました。それは、私の同胞を訴えようとしたのではありません。
28:20 このようなわけで、私は、あなたがたに会ってお話ししようと思い、お招きしました。私はイスラエルの望みの為にこの鎖につながれているのです。」
◎ショートメッセージ
《御使いはパウロに言いました。
『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。』と。
その言葉どおりに、ついにパウロとルカとアリスタルコは、ローマ市の土をその足で踏んだのでした。
親衛隊百人隊長ユリアスは、パウロと他の囚人たちを連れて来ていましたが、パウロが「ローマ市民」であることを、検察官に告げたと思われます。またユダヤ州総督フェストの書状をも手渡したと思われます。
パウロは番兵付きが条件でしたが、自分だけの家に住むことを許されました。また、ルカとアリスタルコが付き添って、パウロの面倒を見ることも、許可されました。それこそが、「ローマ市民」の特権でもあったからです。
ローマに到着してから三日間が経ちました。パウロは、ローマに滞在している「ユダヤ人指導者」を集めたのです。
以前は、ユダヤ人退去命令が出されていたのですが、この時には、その命令が却下されていたことと思われます。
この時のカイザル(ローマ皇帝)はネロでした。ネロの治世の前半は、非常に良いものでした。パウロはその恩恵にあずかることになります。彼は二年間その家に滞在し、多くのローマ市民を始め、見張りに立った番兵たちを救いに導いたのです。
そして、二年間待たされましたが、パウロはネロの法廷に立つことになります。まさしく御使いがパウロに語った言葉が成就するのです。その場面については、ルカは書き記してはおりません。ルカとアリスタルコも、その裁判に同席していたことは疑いのないことですが。
この裁判においてパウロは無罪の判決を言い渡され、釈放されることになるのです。この頃のネロは、まともであって、ローマの議会からも評判の良い治世を行なっていたと言われています。
晴れて釈放されたパウロは、第四次伝道旅行に出向くことになります。明日も同じ箇所からです。》