◇◆◇日々のみ言葉
2020年8月18日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書4章21節~22節】
4:18 イエスがガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、ふたりの兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレをご覧になった。彼らは湖で網を打っていた。漁師だったからである。
4:19 イエスは彼らに言われた。「私について来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」
4:20 彼らはすぐに網を捨てて従った。
◎ショートメッセージ
《私がかつて、この箇所から聞いたメッセージの多くは、主イエスとガリラヤ湖の漁師であったシモン・ペテロと弟アンデレが初めて出会い、そして弟子としての召命を受けた場面として、語られたものでした。
特に強調されたのが、主イエスの言葉です。
「私について来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」
しかし、良く考えて見てほしいと思います。
いくら主イエスが、素晴らしく魅力に溢れ、力強い若いラビであったとしても、見ず知らずの者に、すべてを捨てて従うことが、果たして有りうるのでしょうか。
しかもシモン・ペテロは結婚しており、妻の母を引き取り、一家の大黒柱として、ガリラヤ湖で漁に精を出していたのです。子どももあったと伝えられています。
つまり、この時には、ペテロもアンデレもすでに弟子であって、しかも「カナの婚礼」に出席し、水がぶどう酒になる奇跡を体験した後の出来事なのです。
また、別の解釈のメッセージも有りました。この時、主イエスは二人に、職業すなわち漁師としての仕事を取るか、すべてを捨てて弟子となるか、選択させたと言うのです。
もし、そうであるとするならば、「カナの婚礼」の奇跡は、確かに、母マリヤの親戚の花婿の面目を保っただけではなく、六人の弟子たちに、ご自身こそが「神の御子」であることを示す為にも行なわれたことが分かります。
それゆえヨハネはこう書き記しているのです。
『イエスはこのことを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行ない、ご自分の栄光を現わされた。それで、弟子たちはイエスを信じた。その後、イエスは母や兄弟たちや弟子たちと一緒に、カペナウムに下って行き、長い日数ではなかったが、そこに滞在された。(ヨハネの福音書2:11~2:12)』と。
このあとの出来事が、今日の日々のみ言葉なのです。そして次は、ゼベダイの子ヤコブとヨハネも、主イエスは呼び出します。
またヨハネは、この時、主イエスの弟たちと妹たちが一緒であったと書き記しています。彼らも「カナの婚礼」に出席しており、奇跡を目撃したはずです。それにも関わらず、彼らは、主イエスが復活されるまでは、信じることが出来なかったのです。》