◇◆◇日々のみ言葉
2020年8月19日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書4章21節~22節】
4:21 そこからなお行かれると、イエスは、別のふたりの兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父ゼベダイと一緒に舟の中で網を繕っているのをご覧になり、ふたりをお呼びになった。
4:22 彼らはすぐに舟も父も残してイエスに従った。
◎ショートメッセージ
《ガリラヤの「カナの婚礼」から、母マリヤと弟たちと妹たち、そして弟子たちと共にカペナウムにやって来た主イエスは、しばらくそこに滞在されました。
しかし、この時は、シモン・ペテロの家に行き、しゅうとめの熱病をいやされる前のことになります。
それでは、主イエスの家族の一行は、いったいどこに泊まるのでしょうか。この時には、すでにヨセフはおりません。母マリヤはやもめになっています。彼女には年が離れた妹がいたのです。
それがサロメなのです。サロメはゼベダイの妻であって、ヤコブとヨハネの母です。
となりますと、主イエスはもちろんの事、主の弟と妹たちは、ヤコブとヨハネの従兄弟になるわけです。
ヤコブとヨハネは物心着いた頃から、主イエスと、またすぐ下の弟ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンと妹たちと顔見知りであったことは間違いありません。
初代エルサレム教会において用いられていたのは、ペテロとヨハネと主の兄弟ヤコブであったことを、パウロはその書簡に書き記しています。
ペテロがローマにおいて殉教した後に、エルサレム教会を導いていたのは、紛れもなくヨハネと主の兄弟ヤコブです。そして紀元70年、エルサレム滅亡の寸前に、奇跡的にクリスチャンを脱出させたのも、この二人であると私は信じています。
さて、主イエスは、最初にシモン・ペテロとその兄弟アンデレをご覧になられました。。彼らはガリラヤ湖で網打ち漁をしていたのです。主イエスは彼らに言われました。
「私について来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」
彼らはすぐに網を捨てて従ったのです。
そして今日の場面となります。
『そこからなお行かれると』とは、この二つの出来事は、その日の内に行なわれたことが分かります。
従兄弟のヤコブとヨセフと、叔父であるゼベダイが、漁から戻って網を繕っていたのです。主イエスは二人を呼びます。この時には、ペテロと弟アンデレも一緒です。
マタイは、「彼らはすぐに舟も父も残してイエスに従った」と書き記しています。
この後、この福音書の記者であるマタイ(レビ)と、その弟ヤコブが救われ、弟子たちの中に加えられる事となります。》