• 日々のみ言葉 2020年8月22日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年8月22日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書4章24節~25節】
    4:24 イエスのうわさはシリヤ全体に広まった。それで、人々は、さまざまの病気と痛みに苦しむ病人、悪霊につかれた人、てんかん持ちや、中風の者などをみな、みもとに連れて来た。イエスは彼らをお直しになった。
    4:25 こうしてガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤおよびヨルダンの向こう岸から大ぜいの群衆がイエスにつき従った。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日に続き、同じ箇所からとなります。
     シリヤとは、ローマ帝国の属州シリヤのことです。今で言いますならば、パレスチナの北隣の地域とも考えられます。シリヤ州の首都はアンテオケです。
     主イエスのうわさを聞いて、大勢の人々が駆けつけました。それでは、いったいどこに駆けつけたのでしょうか。
     当時は当然のごとく、スマートフォンもカーナビも有りません。主イエスがどこにおられるのか、簡単に知る術は無いに等しいのです。
     有るのは口伝えです。人から人へです。しかし、そうであったとしても、昨日おられた所に、今日もおられると言う保証はまったく無いのです。
     しかし、ある程度のヒントは残されていました。それはユダヤ人の会堂を巡られたと言うことです。

     よって、
    『人々は、さまざまの病気と痛みに苦しむ病人、悪霊につかれた人、てんかん持ちや、中風の者などをみな、みもとに連れて来た』と書かれた場所は、ユダヤ人の会堂シナゴークであったのです。

     ユダヤ人は、安息日ごとに会堂に集まっては、ヤーヴェなる神を礼拝していました。主イエスは会堂を巡られていましたから、次にどこの町の会堂に行くのかは、大体察しがついたのです。ほとんどの都市には、ユダヤ人の会堂が備えられていました。のちに使徒パウロも、主と同じ伝道スタイルを世襲し、ユダヤ人の会堂を巡りました。

     それゆえ、安息日にいやしが行なわれる結果が生じたのです。その場面に同席したパリサイ人や律法学者たちには、主イエスは律法を無視し、破る何者でもなかったのです。
     よって、彼らの心の中には、怒りとねたみが湧き起こりました。この時から、パリサイ人や律法学者たちは、主イエスの大きな敵となって行くのです。

     しかし驚くことには、「デカポリス」です。これはヘロデ大王によって建設されたギリシャ・ローマ様式都市であって、「十の町」がガリラヤ湖近辺に建設されました。そこからも人々がやって来ました。

     そしてさらに驚くべきことは「エルサレム」です。ガリラヤから距離にして、100㎞以上離れています。そこからも人々がやって来たと言うのです。主イエスのうわさは、すでに、そこまで広まっていたことになります。》

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