• 日々のみ言葉 2020年9月26日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年9月26日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書5章41節】
    5:41 「あなたに一ミリオン行けと強いるような者とは、一緒に二ミリオン行きなさい。」

    ◎ショートメッセージ
    《「あなたを告訴して下着を取ろうとする者には、上着もやりなさい。」

     そして次に言われた言葉が、今日の聖書箇所となります。

     これは、当時のユダヤの状況を知らなければ、理解出来ないことです。しかも、主イエス様は、カペナウム郊外の丘において教えておられます。
     ローマ軍が駐屯しているカペナウムの住人には、明確に、主イエス様が何を言われているのかが分かったのです。

     一ミリオンとは、約1,500メートルのことです。当時、ローマ人は公用の為には、ユダヤ人や、ユダヤ人の持ち物である馬やロバなど徴用する権利が与えられていました。 もっとも、多くのローマ人は、たくさんの奴隷を従えていましたから、ここでは特にローマ兵を指し示していると言っても良いでしょう。

     ローマ軍が、その物資を運ばせるのに、ユダヤ人を用いたのです。しかし、一つの決まりがありました。それは一ミリオンまでであり、その次には別の者や、別の馬やロバなどにバトンタッチしたわけです。
     二ミリオンとは、その定められた距離の倍にあたる約3,000メートルを指します。

     ローマ軍の物資は決して軽くなく、一人のユダヤ人が一ミリオンも、それを運ぶとなると、それは大変な労力であったわけです。しかもこの事は、ローマ軍が駐屯しているカペナウムにおいては、日常茶飯事でした。
     主イエスは、それを二ミリオンしてあげなさいと言われるのです。この教えを耳にしたカペナウムの住人は、どのように思ったことでしょう。受け入れがたい教えであることは一目瞭然です。

     実は、この言葉も預言を含んでいるのです。
     主イエス様が、ゴルゴタの丘に向かわれる時、あまりの激痛の為に、もはやご自身が掛けられる十字架を担ぐことが出来なかった時のことです。その時に、この預言が成就します。

     マルコの福音書には、
    『そこへ、アレキサンデルとルポスとの父で、シモンというクレネ人が、いなかから出て来て通りかかったので、彼らはイエスの十字架を、むりやりに彼に背負わせた。そして、彼らはイエスをゴルゴタの場所(訳すと、「どくろ」の場所)へ連れて行った。(マルコの福音書15:21~15:22)』と書き記されています。

     このシモンは、やがてアンテオケ教会の指導者となり、またその時同行していた彼の妻は、パウロの面倒を良く見る者となり、そして二人の息子アレキサンデルとルポスは、異邦人教会を導く者となって行くのです。》

Comments are closed.