◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月1日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章1節~2節】
8:1 イエスが山から降りて来られると、多くの群衆がイエスに従った。
8:2 すると、ひとりのらい病人がみもとに来て、ひれ伏して言った。「主よ。お心一つで、私をきよめることがおできになります。」
◎ショートメッセージ
《今日からは、マタイの福音書の学びも8章にはいって行きます。
さて、ガリラヤ湖の側には山はなく丘があるのです。現在、カペナウムの近くの丘に「至福の教え」教会が建っています。そこで山上の垂訓が語られたと伝えられています。
この時、主イエスは、弟子たちを連れて、丘の一番高い所から、ガリラヤ湖の岸辺に向けて降りて行ったと思われます。そしてその後を、山上の垂訓を聞き入っていた群衆がついて行たのです。
その時に事件が起こります。
ひとりの「らい病人」が、主イエスの御前に駆け寄って来たのです。そしてひれ伏しました。おそらくこの人は、群衆に見つからないように、ひっそりと主の教えを聞いていたに違いありません。そして、主が先頭を歩かれ、岸辺に降りようとした時を見計らって、勇気を持って御前に出たのです。
「らい病」
ハンセン病と言います。今現在では、この言葉は用いられてはいませんが、ギリシャ原語は「レプロス」と言い、ここから「レプラ」と言う言葉が発生しました。新改訳聖書第三版からは、「ツァラアト」と言うヘブル語が用いられています。
しかし、尾山令仁師は、明確に、この人は疑うことなく「らい病人」であったと主張しています。
「聖書において、三つのパターンは、ハンセン病のことである」と尾山令仁師は解釈しています。それは、聖書を一人で翻訳されたからこそ言えることなのです。それが現代訳聖書です。
2020年11月1日に、今まで絶版となっていた現代訳聖書の第11版が、全面改定され出版されました。私たちの教会も購入しました。
さて、三つのパターンとは、一つは将軍ナウマンのことです。そして次に、主がいやされた十人のらい病人のことです。一人だけが戻って来て主に感謝をのべました。そしてもう一つが、今日の聖書箇所となります。
「主よ。お心一つで、私をきよめることがおできになります。」
彼は主イエスに申し出たのです。》