◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月9日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章14節~15節】
8:14 それから、イエスは、ペテロの家に来られて、ペテロのしゅうとめが熱病で床に着いているのをご覧になった。
8:15 イエスが手にさわられると、熱がひき、彼女は起きてイエスをもてなした。
◎ショートメッセージ
《この記事も三つの共観福音書に書き記されています。
マルコでは、
『それから、一行はカペナウムにはいった。そしてすぐに、イエスは安息日に会堂にはいって教えられた。
イエスは会堂を出るとすぐに、ヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家にはいられた。ところが、シモンのしゅうとめが熱病で床に着いていたので、人々はさっそく彼女のことをイエスに知らせた。イエスは、彼女に近寄り、その手を取って起こされた。すると熱がひき、彼女は彼らをもてなした。(マルコの福音書1:21・1:29~1:31)』
となっており、
ルカでは、
『それから、イエスはご自分の育ったナザレに行き、いつものとおり安息日に会堂にはいり、朗読しようとして立たれた。
それからイエスは、ガリラヤの町カペナウムに下られた。そして、安息日ごとに、人々を教えられた。
イエスは立ち上がって会堂を出て、シモンの家にはいられた。すると、シモンのしゅうとめが、ひどい熱で苦しんでいた。人々は彼女の為にイエスにお願いした。イエスがその枕もとに来て、熱をしかりつけられると、熱がひき、彼女はすぐに立ち上がって彼らをもてなし始めた。(ルカの福音書4:16・4:31・4:38~4:39)』となっています。
マタイとマルコにおいては、「山上の垂訓」の後、カペナウムに主イエスは来られることになっていますが、もっとも時制と出来事の起こった順と言う点において信頼出来るルカの福音書では、まず故郷のナザレに行き、そしてカペナウムに下り、ユダヤ人の会堂で教えられた後、ペテロの家に、入ることになっています。
マタイ(レビ)が主イエスと出会い救われるのは、ペテロのしゅうとめのいやしの後の出来事になります。よって「山上の垂訓」の教えも、後に他の使徒から教えてもらったと言う推測も成り立つのです。しかし、何度も主イエスが弟子たちに「山上の垂訓」を繰り返された、と考えるのが、もっとも理に適っていると思われます。なぜなら、まだ十二使徒全員がそろっていないからです。
この時には、ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネ、そしてピリポとバルトロマイの6名であったことが、ヨハネの福音書から、計り知ることが出来ます。
さて、マルコによりますと、主イエスはヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家に入られることになります。もちろんシモンとアンデレも一緒です。
明日も同じ箇所からです。》