◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月10日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章14節~15節】
8:14 それから、イエスは、ペテロの家に来られて、ペテロのしゅうとめが熱病で床に着いているのをご覧になった。
8:15 イエスが手にさわられると、熱がひき、彼女は起きてイエスをもてなした。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
主イエスには実の叔母がおりました。母マリヤの妹サロメです。詳しいことは分かりませんが、少なくとも十歳近くは離れていたのではないでしょうか。
そのサロメが嫁いだのが、ガリラヤ湖の漁師の網元ゼベタイでした。ゼベタイの家は、カペナウムにあります。また、シモン・ペテロと弟アンデレの家も同じくカペナウムにあったのです。
主イエスの公生涯の始めは、マルコの福音書によりますと、故郷ナザレからガリラヤに行き、荒野にて悪魔の試みを受け、それからカペナウムにやって来たとあります。
『一行はカペナウムにはいった。そしてすぐに、イエスは安息日に会堂にはいって教えられた。イエスは会堂を出るとすぐに、ヤコブとヨハネを連れて、シモンとアンデレの家にはいられた。ところが、シモンのしゅうとめが熱病で床に着いていたので、人々はさっそく彼女のことをイエスに知らせた。イエスは、彼女に近寄り、その手を取って起こされた。すると熱がひき、彼女は彼らをもてなした。(マルコの福音書1:21・1:29~1:31)』と書き記されています。
ユダヤ人は血縁関係を非常に大切にします。主イエスは、公生涯を始める前に、数え切れないほど、ヨセフと母マリヤと弟妹たちとガリラヤ湖を訪れたはずです。
よって、ゼベタイの子ヤコブとヨハネは物心付く以前から、叔母のマリヤと、従兄弟のイエスを知っていたはずです。
ガリラヤ湖におけるペテロのアンデレの召命、そしてヤコブとヨハネの召命の記事が列記されていますが、その時はもちろん初対面ではないのです。
また、ペテロとアンデレは漁師でした。よって同じ漁師仲間であるヤコブとヨハネと、まったく顔見知りではないことなど、有り得ないのです。
さて、主イエスは、本来ならば叔母サロメの家を伝道の拠点にしたはずです。しかし、主イエスは、従兄弟のヤコブとヨハネを連れて、ペテロとアンデレの家に入られたのです。その理由は何でしょうか。
主イエスは父なる神様から、ペテロのしゅうとめが熱病で苦しんでいることを聞いていました。そしていやしを行なうことを命じられていたからです。
ペテロのしゅうとめは一瞬にしていやされ、主イエスと弟子たちをもてなすことになります。この時から、主イエスはペテロとアンデレの家をガリラヤ伝道の拠点とするのです。》