◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月12日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章16節~17節】
8:16 夕方になると、人々は悪霊につかれた者を大ぜい、みもとに連れて来た。そこで、イエスはみ言葉をもって霊どもを追い出し、また病気の人々をみなお直しになった。
8:17 これは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった。「彼が私たちのわずらいを身に引き受け、私たちの病を背負った。」
◎ショートメッセージ
《主イエスは、ガリラヤ湖畔の町カペナウムに入られると、ゼベタイの子ヤコブとヨハネを伴って、シモン・ペテロとアンデレの家に入られました。
すると、人々が主イエスが来られたことを知って、ペテロのしゅうとめが熱病で苦しんでいることを告げ知らせたのです。
主イエスは、しゅうとめが床に着いているのをご覧になり、熱を叱りつけ、その手を取って起こされました。すると、熱がひき、彼女は起きあがったのです。このことは一瞬にして成されました。しゅうとめは元気になり、主イエスや弟子たちをもてなしたのです。
それを目の当たりに見ていたのが、近所に住む人々です。それから夕方になりました。主イエスも弟子たちも、しゅうとめとペテロの妻がこしらえた美味しい夕食に預かったあとのことです。
突然、家の入り口の扉がノックされたのでです。
ペテロが戸を開けると、大勢の人々がそこにいたのです。それはカペナウム中の人々が連れて来た、悪霊に取り憑かれた人たちと病気の人たちでした。
主イエスは、み言葉をもって霊どもを追い出し、また病気の人々をみなお直しになられたのです。
そしてマタイは、旧約聖書からの預言を引用して、この奇跡をこのように説明しています。
『彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。だが、私たちは思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。(イザヤ書53:3~53:4)』と、イザヤ書に書かれています。
もちろん、この時には、まだ主イエスは十字架には掛かっておられません。この時から3年以上も後のことになるからです。
マタイは、主イエスが成された奇跡が、イザヤ書に書かれた預言の成就であったことを、35年ほど年月が過ぎた後に振り返って書き記しています。
主イエスの十字架が紀元27年頃だとしますと、マタイの福音書が書かれたのは、紀元60年頃だと伝えられているからです。》