◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月13日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章18節】
8:18 さて、イエスは群衆が自分の回りにいるのをご覧になると、向こう岸に行くための用意をお命じになった。
◎ショートメッセージ
《主イエスは、ガリラヤ湖畔の町カペナウムに入られると、ゼベタイの子ヤコブとヨハネを伴って、シモン・ペテロとアンデレの家に入られました。
ヨハネによれば、この時、主は母マリヤと弟と妹たちと一緒であったとのことです。しかも、ガリラヤのカナにおいて、おそらく母マリヤの親戚の結婚式に参加した後のことであって、水を葡萄酒に変える奇跡を行なわれた直後のことです。
『イエスはこのことを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行ない、ご自分の栄光を現わされた。それで、弟子たちはイエスを信じた。その後、イエスは母や兄弟たちや弟子たちと一緒に、カペナウムに下って行き、長い日数ではなかったが、そこに滞在された。(ヨハネの福音書2:11~2:12)』
それゆえに、「ゼベタイの子ヤコブとヨハネを伴って」と書かれているのです。主の母マリヤと弟と妹たちは、サロメの家、すなわちゼベタイの家に泊まりますから、主イエスは、従兄弟であり弟子であるヤコブとヨハネを家には帰さず、あえて同行させたのです。
なぜなら、シモン・ペテロのしゅうとめが熱病で苦しんでいたからであり、そのことをすでに主イエスは父なる神様との祈りにおいて知っていたからです。そして、そのいやしを弟子たちに見せるためでもありました。
それは、最初のしるしであった「水を葡萄酒に変える奇跡」と共に、いやし主であることを信じさせる為であったと思われます。
その日の夕方になり、カペナウム中の人々が、悪霊に取り憑かれた人、病の人、不具合の人をみな、主イエスのもとに連れて来たのです。主は、みないやされました。
さて、弟子たちに取っては、本当にいそがしかった夜が過ぎ、朝になりました。ユダヤでは、午後6時から新しい一日が始まりますから、その日の出来事となります。
いやされたしゅうとめと、ペテロの妻のもてなす朝食を取り、家を出た時のことです。もうすでに多くの群衆が集まって来ていました。
主イエスは、シモン・ペテロと弟アンデレに、舟を出して向こう岸に行くよう命じられたのです。この時、十二使徒になるメンバーの何人がすでに弟子になっていたのかは、正確には分かりかねますが、ペテロ兄弟、ヤコブ兄弟、そしてピリポとナタナエル(バルトロマイと同一人物)の6人は、すでに同行していたと思われます。
また、主イエスの昇天後、イスカリオテのユダに代わる使徒として補充されるマッテヤと、くじは外れましたが、ユストと呼ばれるバルサバも同行していた可能性もあるかと思われます。
ただし、この人物はバルナバであると同一視されていますから、正確には、何時どこで、主イエスの弟子に加えられたのかは、わからないのが事実なのです。》