• 日々のみ言葉 2020年12月14日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年12月14日(月)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書8章19節~20節】
    8:19 そこに、ひとりの律法学者が来てこう言った。「先生。私はあなたのおいでになる所なら、どこにでもついてまいります。」
    8:20 すると、イエスは彼に言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子には枕する所もありません。」

    ◎ショートメッセージ
    《現代訳を掲載します。
    『8:19 そこへ、ひとりの律法学者が来てこう言った。「先生。私はあなたがおいでになる所なら、どこにでもご一緒にまいります。」
     8:20 イエスは彼に言われた。「さすらいの習性のある狐にさえ、ねぐらはある。空の鳥だって同じこと。しかし、私には仮寝の場所もない。私に従って来る者も同じことを覚悟しなければなりませんぞ。」』

     この律法学者は、いったい誰であったのでしょうか。主イエスの教えを聞き、また数々の奇跡を目の当たりにして、主イエスを救い主として信じた人と思われます。

    「先生。私はあなたのおいでになる所なら、どこにでもついてまいります。」

     この言葉に、この告白に嘘はなく、彼は心から願い出たのであり、また本心であったことでしょう。
     さて、ここに一つの懸念があります。それは、この出来事があったのは、主イエスの公生涯の初期の頃で、ガリラヤ伝道中であったことです。
     すでに主イエスの評判は、ガリラヤだけでなく、ユダヤ地方全般に広まっており、また聖都エルサレムからも、多くの人々が駆けつけ始めた頃だと思われるのです。

     要するに、これから三年先までは、主イエスの評判は絶頂期を迎えて行くことになります。まさに右肩上がりであって、ますます名声は高くなるばかりです。そして、その頂点に「十字架」がやって来るのです。

     尾山令仁師の現代訳は、まさに名訳です。
     律法学者である彼は、すでにそれなりの名声と評判を得ていた人物です。その彼に対して、「十字架」後に起こることを予見して預言しているからです。

     最高議会議員であったニコデモとアリマタヤのヨセフに、まさしく主イエスのこの預言が成就することになります。彼らは議会からも、聖都エルサレムからも追い出され、すべての地位と名誉までも失うことになるからです。

     さて、「この律法学者は、いったい誰であったのでしょうか」と、前にも書き記しましたが、もしかしたら、アリマタヤのヨセフであったのかも知れないのです。
     そう考えますと、何と「主イエスの十字架」には、たくさんの布石があるのでしょうか。アリマタヤのヨセフは、十字架のすぐ直後に、自身の信仰を公にすることになるのです。そして主の御からだを引き取り、自分が所有する新しい墓に葬ることになります。その墓こそが、主イエスの復活の舞台になります。》

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