◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月28日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章30節~34節】
8:30 ところで、そこからずっと離れた所に、たくさんの豚の群れが飼ってあった。
8:31 それで、悪霊どもはイエスに願ってこう言った。「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、どうか豚の群れの中にやって下さい。」
8:32 イエスは彼らに「行け。」と言われた。すると、彼らは出て行って豚にはいった。すると、見よ、その群れ全体がどっとがけから湖へ駆け降りて行って、水におぼれて死んだ。
8:33 飼っていた者たちは逃げ出して町に行き、悪霊につかれた人たちのことなどを残らず知らせた。
8:34 すると、見よ、町中の者がイエスに会いに出て来た。そして、イエスに会うと、どうかこの地方を立ち去って下さいと願った。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
ルカの福音書の並行記事を再度掲載します。
『イエスが、「何という名か。」とお尋ねになると、「レギオンです。」と答えた。悪霊が大ぜい彼にはいっていたからである。悪霊どもはイエスに、底知れぬ所に行け、とはお命じになりませんようにと願った。
ちょうど、山のそのあたりに、おびただしい豚の群れが飼ってあったので、悪霊どもは、その豚にはいることを許して下さいと願った。イエスはそれを許された。
悪霊どもは、その人から出て、豚にはいった。すると、豚の群れはいきなりがけを駆け下って湖にはいり、おぼれ死んだ。飼っていた者たちは、この出来事を見て逃げ出し、町や村々でこの事を告げ知らせた。
人々が、この出来事を見に来て、イエスのそばに来たところ、イエスの足もとに、悪霊の去った男が着物を着て、正気に返って、すわっていた。人々は恐ろしくなった。
目撃者たちは、悪霊につかれていた人の救われた次第を、その人々に知らせた。ゲラサ地方の民衆はみな、すっかりおびえてしまい、イエスに自分たちのところから離れていただきたいと願った。そこで、イエスは舟に乗って帰られた。
そのとき、悪霊を追い出された人が、お供をしたいとしきりに願ったが、イエスはこう言って彼を帰された。
「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをして下さったかを、話して聞かせなさい。」そこで彼は出て行って、イエスが自分にどんなに大きなことをして下さったかを、町中に言い広めた。(ルカの福音書8:30~8:39)』
となっています。
今日は、たくさんの悪霊を追い出してもらい、解放されたその人に、焦点を当てて考えて見たいと思います。
彼は裸であったはずです。その彼が、着物を着て正気になって主イエスの足もとに座っていると言うのです。この着物はどこから来たのでしょうか。主イエスが無の中から生じさせたのでしょうか。私は、付いて来た弟子たちの誰かが持っていた上着を分け与えたのではないかと考えます。
彼は、主イエスに「お供をしたい」としきりに願ったとあります。もちろんこれは弟子になることを意味しています。
しかし主イエスは、彼に「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをして下さったかを、話して聞かせなさい。」と答えます。
ここが非常に重要なポイントです。まずは「家族」なのです。今まで家族がどれほど苦しんで来たでしょうか。その家族のもとに戻って、主イエスの証しをすることは、もっとも大切な使命なのです。しかし、彼は町中に言い広めてしまうのです。
それゆえに、主イエスはそこに留まることが出来ず、再び舟に乗られたのです。》