◇◆◇日々のみ言葉
2020年12月29日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書8章28節~34節】
8:28 それから、向こう岸のガダラ人の地にお着きになると、悪霊につかれた人がふたり墓から出て来て、イエスに出会った。彼らはひどく狂暴で、だれもその道を通れないほどであった。
8:29 すると、見よ、彼らはわめいて言った。「神の子よ。いったい私たちに何をしようというのです。まだその時ではないのに、もう私たちを苦しめに来られたのですか。」
8:30 ところで、そこからずっと離れた所に、たくさんの豚の群れが飼ってあった。
8:31 それで、悪霊どもはイエスに願ってこう言った。「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、どうか豚の群れの中にやって下さい。」
8:32 イエスは彼らに「行け。」と言われた。すると、彼らは出て行って豚にはいった。すると、見よ、その群れ全体がどっとがけから湖へ駆け降りて行って、水におぼれて死んだ。
8:33 飼っていた者たちは逃げ出して町に行き、悪霊につかれた人たちのことなどを残らず知らせた。
8:34 すると、見よ、町中の者がイエスに会いに出て来た。そして、イエスに会うと、どうかこの地方を立ち去って下さいと願った。
◎ショートメッセージ
《今日は、この箇所からの総まとめになります。
マタイは、「悪霊に憑かれた人がふたり」と書き記しています。マルコとルカは、一人であるように書き記しています。代表的な人物だけをマルコとルカは取り上げたと言う解釈がおもである、と言うことを先日書きました。
「神の子よ。いったい私たちに何をしようというのです。まだその時ではないのに、もう私たちを苦しめに来られたのですか。」と悪霊どもは言います。
この言葉から、悪魔と悪霊どもには、やがて苦しめられる時が待っていることが分かります。それが地獄です。本来、人間が行くべき場所ではありません。悪霊どもの為に備えられた場所なのです。しかし、主イエスを信じない人々は、そこに行くのです。
異邦人は豚肉を食べます。よって日本人も異邦人の範疇に入ります。おびただしい豚の群れは、デカポリス(10の町)に所属する人々の必要の為に飼われていました。
悪霊「レギオン」は、その豚に乗り移り、豚の群れを全滅させたのです。まさに悪魔は、奪い、滅ぼし、殺すのです。その様子を見た豚飼いたちは、ゲラサの町に走って行き、その有様を伝えます。
すると、町中の人々が主イエスの御もとに集まって来ました。おそらくその先頭には、町の権力者たちがいたに違いありません。
彼らは願い出ます。主イエスに立ち去って下さることを。それゆえ主は、来た時と同じように、シモン・ペテロの舟に、最初に乗り込みます。
さて、ゲラサの町の人々にとって、町の墓場の凶暴な二人の男のことは、まったく問題ではなかったのでしょうか。いいえ。彼らは非常に困り果てていたのです。その問題を主イエス様が解決して下さったのです。そうであるならば、「立ち去って下さい」ではなく、感謝を捧げるべきではないでしょうか。
この場面から何を思い起こされますか。服を着て正気になって座っていたのは、救われた私たち(クリスチャン)を指します。そしてゲラサの町の人々とは、まだ救われていないこの世の人々を指しているのです。彼らは「救い」よりも「豚肉」が大事なのです。
つまりこの世の多くの人々は、主イエスと関係を持つことを願ってはいないと言うことです。大きな問題を解決してもらったとしても、それは他人ごとなのです。
人は二つのうちどちらかを選択しなければなりません。一つは、主イエス様をお迎えすることを。そしてもう一つは、主イエス様に立ち去っていただくことを。あなたはどちらを選ばれますか?》