◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月10日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章2節~7節】
9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたままで、みもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と言われた。
9:3 すると、律法学者たちは、心の中で、「この人は神をけがしている。」と言った。
9:4 イエスは彼らの心の思いを知って言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。
9:5 『あなたの罪は赦された。』と言うのと、『起きて歩け。』と言うのと、どちらがやさしいか。
9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに知らせるために。」こう言って、それから中風の人に、「起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい。」と言われた。
9:7 すると、彼は起きて家に帰った。
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からです。昨日は、シモン・ペテロの家に紛れ込んでいたパリサイ人や律法学者たちが心の中で思ったことについて考えて見ました。
ところで彼らは何の為にシモン・ペテロの家に入り込んでいたのでしょうか。おそらく彼らは、エルサレムの最高議会から遣わされて来たに違いありません。主イエスの評判を聞いて、確認しにやって来たのです。これは、彼らが「メシア」、あるいは、神がモーセに約束された「預言者」を、強く待ち望んでいることの証拠であり、また「ナザレのイエス」こそが、もしかしたらそうかも知れないと思い、やって来たわけです。
彼らは互いに思います。
「この人は神をけがしている。」
マルコの福音書の並行記事では、
『ところが、その場に律法学者が数人すわっていて、心の中で理屈を言った。
「この人は、なぜ、あんなことを言うのか。神をけがしているのだ。神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができよう。」(マルコの福音書2:6~2:7)』となっています。
主イエスは言われます。
「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。『あなたの罪は赦された。』と言うのと、『起きて歩け。』と言うのと、どちらがやさしいか。人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに知らせるために。起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい。」
この場面で一番大きな問題は、ユダヤ人の指導者であるパリサイ人や律法学者たちの心の問題なのです。彼らは、中風や盲目は、その人、あるいはその祖父母や両親の罪の結果であると認識していたからです。つまり「因果応報」のことです。罪を犯したからこのようになった、と言う理屈です。このことは当時だけでなく、今の日本にも当てはまります。罪を犯せば必ず天罰が下ると言うわけです。
それだからこそ、主は言われたのです。
「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と。
彼らの言う通り、神だけが「罪を赦す権威」を持っています。主イエスこそ、創造主なる真の神様ですから、それが出来るのです。》