• 日々のみ言葉 2021年1月14日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年1月14日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書9章9節】
    9:9 イエスは、そこを去って道を通りながら、収税所にすわっているマタイという人をご覧になって、「私について来なさい。」と言われた。すると彼は立ち上がって、イエスに従った。

    ◎ショートメッセージ
    《主イエスは、カペナウムの収税所にすわっていたマタイ(レビ)を見て、「私について来なさい。」と言われました。すると彼は立ち上がって、主イエスに従ったのです。
     この出会いは、主イエスにとっては、初めてであったかも知れませんが、レビは、主イエスがカペナウムに来られてから、実はかげに隠れてその姿を見ていたり、また教えを聞いていたに違いないことを、前回は学びました。
     何度も言いますが、見ず知らずの者に「私について来なさい」と言われ、何もかも捨ててついて行くような人は、現在でも考えられないことです。
     子どもならいざ知らず、大の大人が、しかもカペナウムの取税人の頭が、その地位と仕事を放棄して、ついて行くようなことは、常識からも有り得ないのです。

     これと似たようなケースが、その後に起こります。
    『それからイエスは、エリコにはいって、町をお通りになった。ここには、ザアカイという人がいたが、彼は取税人のかしらで、金持ちであった。
     彼は、イエスがどんな方か見ようとしたが、背が低かったので、群衆のために見ることができなかった。それで、イエスを見るために、前方に走り出て、いちじく桑の木に登った。ちょうどイエスがそこを通り過ぎようとしておられたからである。イエスは、ちょうどそこに来られて、上を見上げて彼に言われた。
    「ザアカイ。急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」
    ザアカイは、急いで降りて来て、そして大喜びでイエスを迎えた。これを見て、皆は、「あの方は罪人の所に行って客となられた。」と言ってつぶやいた。(ルカの福音書19:1~19:7)』

     この時、ザアカイは主イエスの御顔を見るのは初めてでした。しかし、彼は主イエスの評判をよく知っていたのです。
     当時のエリコは、とても裕福な町でした。そこに設けられた収税所を取り仕切る取税人の頭であったとしたら、世界有数の金持ちであり、また高い地位を得ていたかと思われます。そのザアカイが、なぜこれほどまでに主イエスに会いたがったのでしょうか。 彼は、かつて取税人の頭の仲間の一人であったカペナウムのレビから、主イエスの評判と証しを聞いていたに違いありません。おそらく取税人の仲間の間では、レビと弟ヤコブのうわさは、大いに広まっていたとも考えられます。だからこそ、ザアカイは主イエスを見ようとしたのです。

     この後、主イエスと弟子たちはザアカイの家に招かれます。そこで食卓を共にします。この時、かつては同じ仲間であったマタイと弟ヤコブは、どれほど喜んだことでしょうか。おそらく何度も抱き合い、そして涙を流しながら救われた喜びを、共に分かち合ったのではないでしょうか。

     ザアカイもすべてを捨てて主に従うことになります。私はペンテコステの時に、ヨハネ・マルコの家に集まっていた120名の兄弟の中に、彼がいたことを固く信じています。》

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