◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月15日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章10節~13節】
9:10 イエスが家で食事の席に着いておられるとき、見よ、取税人や罪人が大ぜい来て、イエスやその弟子たちと一緒に食卓に着いていた。
9:11 すると、これを見たパリサイ人たちが、イエスの弟子たちに言った。「なぜ、あなたがたの先生は、取税人や罪人と一緒に食事をするのですか。」
9:12 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。
9:13 『私はあわれみは好むが、いけにえは好まない。』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。私は正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」
◎ショートメッセージ
《マルコの福音書の並行記事によれば、
『それから、イエスは、彼の家で食卓に着かれた。取税人や罪人たちも大ぜい、イエスや弟子たちと一緒に食卓に着いていた。こういう人たちが大ぜいいて、イエスに従っていたのである。
パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちと一緒に食事をしておられるのを見て、イエスの弟子たちにこう言った。「なぜ、あの人は取税人や罪人たちと一緒に食事をするのですか。」
イエスはこれを聞いて、彼らにこう言われた。
「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。私は正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」(マルコの福音書2:15~2:17)』となっています。
まずマタイは「イエスが家で」と書き始めていますが、これは彼の家のことです。いわゆる主イエスが言われた「家」、すなわちシモン・ペテロの家ではありません。マルコは明確に「彼の家」すなわちレビの家であることを示しています。
マタイは、カペナウムの取税人の頭でしたから、彼の部下が多く招かれたのだと思われます。また「罪人」とは、具体的に誰を指すのかは分かりかねますが、当時のユダヤでは、おもに「取税人」と「娼婦」が罪人とされていました。イエス・キリストを題材とした映画では、取税人の仲間と共に娼婦が登場します。
さて、ここで「弟子たち」が登場します。彼らも主イエスと共に、マタイが招いた食卓の席に同席していることになります。本来ならば、彼らは同席しないはずなのです。しかし主イエスが、取税人マタイの家に入られた以上、彼らも従わないわけにはいかなかったようです。ある映画では、弟子たちは、家の中に入らない設定で描かれています。
この時、十二使徒はまだ半数の六人でした。またパリサイ人や律法学者たちがその場にいたことが書かれていますが、彼らは絶対に罪人の家の中には入りません。なぜなら汚れるからです。よって門の外から、主イエスと弟子たちが、マタイと取税人の仲間と娼婦たちと一緒に食卓を囲んでいる姿を見ていたのです。そして質問します。おそらく弟子の一人を呼び寄せて、質問したのではないでしょうか。
「なぜ、あなたがたの先生は、取税人や罪人と一緒に食事をするのですか。」
この質問は家の中におられた主イエスに届いたようです。主イエスは答えられます。
「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。『私はあわれみは好むが、いけにえは好まない。』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。私は正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」と。
明日も同じ箇所からです。》