• 日々のみ言葉 2021年1月22日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年1月22日(金)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書9章16節~17節】
    9:16「だれも、真新しい布切れで古い着物の継ぎをするようなことはしません。そんな継ぎ切れは着物を引き破って、破れがもっとひどくなるからです。
    9:17 また、人は新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。そんなことをすれば、皮袋は裂けて、ぶどう酒が流れ出てしまい、皮袋もだめになってしまいます。新しいぶどう酒を新しい皮袋に入れれば、両方とも保ちます。」

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からです。

     ルカは、
    『イエスはまた一つのたとえを彼らに話された。
    「だれも、新しい着物から布切れを引き裂いて、古い着物に継ぎをするようなことはしません。そんなことをすれば、その新しい着物を裂くことになるし、また新しいのを引き裂いた継ぎ切れも、古い物には合わないのです。
     また、だれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。そんなことをすれば、新しいぶどう酒は皮袋を張り裂き、ぶどう酒は流れ出て、皮袋もだめになってしまいます。
     新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れなければなりません。また、だれでも古いぶどう酒を飲んでから、新しい物を望みはしません。『古い物は良い。』と言うのです。」(ルカの福音書5:36~5:39)』となっています。

     このたとえは、パリサイ人や律法学者たちに向けて語られました。まず「着物」ですが、これは上着のことです。そして「新しい着物」とは、主イエスの教えのことを指します。 「古い着物」とは、彼らが忠実に守ろうとする「昔の人の言い伝え」のことです。ミシュナと言い、そこには628の禁止令が書かれています。

     また「新しいぶどう酒」も、同じく主イエスの教えのことを指しています。そして「新しい革袋」とは、その教えを受け入れる弟子たちのことで、すなわち「器」です。
     当時、古い革袋には新しいぶどう酒を入れることはタブーとされていました。なぜなら発酵初期ですから、発酵が進むとガスが出て、革袋がパンパンとなり裂けてしまうからです。しかし古いぶどう酒は、もうすでに発酵が終わり、飲み頃になっていますので、古い革袋でも大丈夫なのです。この古い革袋こそ、パリサイ人や律法学者たちです。
     また、古いぶどう酒が美味しいのは当たり前です。発酵が終わった頃のぶどう酒は、まさに無添加の最高級のものであったに違いありません。それゆえ主イエスは、「だれでも古いぶどう酒を飲んでから、新しい物を望みはしません。『古い物は良い。』と言うのです。」と言われたのです。
     ここで注目することがあります。主イエスは、新しいぶどう酒の味も、また古いぶどう酒の味も良く知っているということです。

     また、最後の言葉は、パリサイ人や律法学者たちは、古い教えの「昔の人の言い伝え」の方が正しく、良いと思っていることをも指しているのです。それだからこそ、彼らは、主イエスの新しい教えを受け入れることをしようとしないのです。》

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